米アーク・インベストメント・マネジメント(ARK Investment Management )は28日、ビットコインETF(上場投資信託)の申請書を米証券取引委員会(SEC)に提出したことが明らかになった。
申請書類によると、ビットコインETFの名称は「ARK 21Shares Bitcoin ETF」で、米ドル建てのビットコインを反映するように設計されたS&P Bitcoin Indexをパフォーマンスの参考指標にするようだ。また、デリバティブ大手Cboe BZXを上場先として指定しており、投資商品会社の21Sharesと提携して、ビットコインETFの申請を行っている。
キャシーウッド氏が率いている米アーク・インベストメント・マネジメントは今月22日に、米暗号資産(仮想通貨)交換所最大手コインベース株と暗号資産投資会社グレースケール・インベストメンツが運営するビットコイン連動型の投資信託「GBTC」を買い増したことが一部メディアで報じられている。ウッド氏はこれまでに複数のメディアで、ビットコインについてポジティブな見通しを語っており、アーク・インベスト・マネジメントも積極的に仮想通貨関連の金融商品に投資している。
米国では、暗号資産ETFが承認された事例は一度もない。ただ、他国で次々と暗号資産ETFが実現していることもあり、米国でも年内に承認する可能性への期待が高まっているとの見方が増える中、今後の展開に注目していきたい。