データベースマーケティングを支援するランドスケイプ(新宿区)は8月20日、未取得の名刺を可視化する機能「名刺将棋」を提供開始した。「名刺将棋」はランドスケイプが独自構築した820万拠点の法人データベース「LBC」と連携した名刺管理ツール「ユー名刺(u名刺)」のオプションサービスとして登場したもの。

「名刺将棋」の商品化にあたり、リコー(大田区)が保有する名刺に関する特許において独占的なライセンス(専用実施権)を取得。特許は、名刺情報と名刺以外のさまざまな外部情報を用いて未接触の人物を特定し、可視化するもの。ランドスケープのデータ統合技術と組み合わせることで、今までのセールスや、マーケティングとは全く別次元のアカウントベースドマーケティングを支援できる機能になったという。

「名刺将棋」は、クライアント企業の未接触者を含む担当者と、自社の従業員を日本将棋の棋譜のように対極に配置。つながりを有する人物とは線がつながり、太さや色の濃淡で関係性を表示。未接触者のほか、接点が少ない部署、プロジェクト担当別での組織内の重要人物、未接触者へコンタクトするための最短経路、部署や役職を軸としたコミュニケーションなどが、ビジュアル的に把握することができるようになる。

また、連絡経路を介してコンタクトを取ることができるように構成しているだけでなく、ランドスケイプが提供する日本最大の企業データベース「LBC」が持つ企業属性(業種や売上規模など)、CRM/SFAやMAツールなどの行動履歴(購買・商談履歴やメールクリック履歴など)とも、顧客データ統合ツール「ユーソナー(uSonar)」を通してデータ連携し包括的に顧客の状況を把握できるので、より効率的な営業展開が可能になるという。

発表会に登場したランドスケイプの長竹克仁代表取締役社長は今後の展開について「ランドスケープは、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進すべく、従来の名刺管理の領域から大きく発展させ、企業に紐づいている部署や担当者の情報をより多くの外部情報との連携を行い、データ統合、一元管理を実現しながら、多くのクライアント企業がさらに効率的にセールスやマーケティング活動できる環境を構築していこうと考えている」とコメントした。

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リコーの特許ライセンスを活用した「名刺将棋」を開発し、2020年8月中旬より提供を開始~未取得の名刺を可視化する「名刺将棋」機能を「ユー名刺」に搭載~ 2020年08月20日 | ニュース | ランドスケイプ

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