分散型音楽配信プラットフォームAudiusがTikTokと提携することが明らかになった。TikTokでは初の音楽ストリーミングの提携となり、Audiusのアーティストは自分の音楽をTikTokに迅速かつ直接アップロードできるようだ。

Audiusは、イーサリアム(ETH)のブロックチェーンを利用して、音楽配信アプリ・プラットフォームを提供している。Audiusの共同設立者であり、製品責任者であるForrest Browning氏は、米RollingStoneのインタビューの中で、「今回の提携で、アーティストは誰でもAudiusに登録されている楽曲をワンクリックでTikTokにエクスポートすることができる。」と述べている。TikTokではすでに音楽送信の機能があるが、使い勝手があまり良くなく、Audiusなら簡単にこなせる点もメリットだという。

現在、Audiusには10万人以上のアーティストが音楽を登録しており、月間アクティブユーザー数は500万人を超えている。Browning氏は、「Audiusユーザーの約95%が、ブロックチェーンが関与していることすら知らないと思っている。」とも述べた。

そのほか、AudiusはNFTにも対応しているが、売買を目的としたものではないという。マーケットプレイスになる計画はないとし、OpenSeaのようなNFTマーケットプレイスと提携したいと思っていることも明らかになった。