米SEC(証券取引委員会)は15日、ビットコイン先物ETFの申請を承認したことを明らかにした。
米資産運用会社のProSharesの「ProShares Bitcoin Strategy ETF」が承認され、米国で初めてビットコインETFが承認されることとなった。上場先はニューヨーク証券取引所のArcaで、18日に正式にローンチする予定だという。また、ブルームバーグのアナリストのジェームス・セイファート氏によると、ティッカーシンボルは「BITO」になるという。
ビットコイン先物ETFは、ビットコインの現物価格に直接連動するものではなく、ビットコインの先物価格に連動するETFである。SECのゲンスラー委員長はこれまでに、投資家保護の観点においてビットコイン先物ETFは現物ETFよりも優位であると考えを示していた。
また、Valkyrieのビットコイン先物ETFも承認される見込みだと明らかになっている。ただ、これらは先物ベースのETFであり、これまで米国で申請されてきたビットコイン現物ETFとは異なるものである。ひとまず米国初のビットコインETFが承認されたことは、暗号市産業界にとってポジティブに捉えられるが、今後はビットコイン現物ETFが承認されるかに注目が集まっていくだろう。
ビットコイン先物ETFの申請が承認されたことを受けビットコイン価格は一時710万円まで急騰した。現在のビットコイン価格は700万円台で推移しているが、一部の暗号資産投資家にはビットコインETFの事実売りへの警戒感が広がっているようだ。