投資アプリRobinhoodの暗号資産(仮想通貨)ウォレットのウェイティングリストに現在100万人以上の顧客が登録していると、同社CEOのVlad Tenev氏が21日に語った。

Vlad Tenev氏は、CNBCのDisruptor 50サミットで、「我々は暗号資産プラットフォームを非常に誇りに思っており、顧客が保有しているコインでより多くの実用性を与えている。」と述べた。多くの人々が、暗号通貨の送受信、ハードウェアウォレットへの転送、プラットフォームへの転送による統合の機能などを求めているとも語った。

同社は現在、ビットコイン、イーサリアム、ライトコインなど7種類の仮想通貨を提供している。9月には、仮想通貨の取引、送受信、およびRobinhoodアプリへの出し入れが可能になる暗号資産ウォレットを2022年に展開する予定と発表していた。

同社の第2四半期決算では、仮想通貨取引による収益は2.3億ドルで、前年同期の500万ドルから大幅に増加した。取引ベース4.5億ドルの収益に占める仮想通貨の割合は約52%だった。月間アクティブユーザーは前年同期の1020万人から2130万人に約2.1倍に増加し、資金を入金したアカウントのうち60%以上が、第2四半期の間に仮想通貨取引を行っていた。ただ、同社は、仮想通貨取引からの増収分の内、ドージコイン(DOGE)による取引が多くを占めたことを明かしていた。

同時に、第3四半期にも成長を維持できるかは不透明であると明らかにしていた。第2四半期は、全般的な市場の活性化や個人投資家の動き、予期できないイベントなど多くの要素に業績が影響され、プラスの方向に働いたという。第3四半期決算の発表は10月26日に予定されており、暗号資産ウォレットの動向に加えて同社の決算発表にも注目が集まるだろう。