9月12日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)で、6日に自民党本部で行われた、党幹部による旧統一教会関連の会談について報道。出演者でジャーナリストの鈴木エイト氏がこの会談の無意味さを指摘し、ネット上から大きな反響を集めている。

所属する国会議員に、旧統一教会とのこれまでの関係性について書面で報告させるという点検を行っていた自民党。これについて、岸田文雄首相(65)や麻生太郎副総裁(81)ら計10人の党幹部は6日と7日に会談を行い、具体的な公表方法について意見を交わした。

番組に出演していたジャーナリストの田﨑史郎氏(72)によると、ほかにも茂木敏充幹事長(66)、萩生田光一政調会長(59)、高木毅国会対策委員長(66)、森山裕選挙対策委員長(77)、 関口昌一参議院議員会長(69)、世耕弘成参院幹事長(59)、野上浩太郎党参院国対策委員長(55)、遠藤利明(72)が出席していたという。

協議の中では、茂木幹事長が「限られた人数だけの名前公表」を提案したのに対し、岸田首相は「他党は全部出している」として、「名前は全部公表するが項目は紐づかないようにする」といい、意見が対立することもあったという。

しかしこの会合について鈴木氏は、「そもそもこの公表の範囲自体がおかしくて、なんでそこで線引きするのか。関連団体の会合に出席して挨拶したことを公表した、しないで線引きされてしまっているんです」と苦言。

また、今回の党幹部会談に参加したメンバーについて、「そもそもこの10人の中に統一教会にかなり便宜供与した人も混じっている。言い方はアレですけど、泥棒が泥棒の対処を決めるみたいなこと、参加してるみたいなことで、それで公正な判断ができるか疑問ですよね」と批判的に話していた。

この鈴木氏の発言にネット上からは、「泥棒はすごい言い方」「確かにこれで国民は黙ると思っているところがナメすぎ」「上手いこと言うな~」という絶賛が集まっている。

「ネット上では、鈴木氏が指す“泥棒”が、萩生田政調会長ではないかとの指摘も集まっています。萩生田氏といえば、自民党内でも旧統一教会と濃密な関係があったとされるひとり。『旧統一教会や関連団体と関連を絶つ』と断言してはいますが、辞任を求める声も少なくありません。まさに当事者である萩生田氏が会談に参加していたことに対する違和感は大きく、今回番組で鈴木氏がそれを代弁した形となりました」(政治ライター)

鈴木氏の強烈すぎる指摘に胸のつかえが取れた視聴者も少なくなかったようだ。