お笑いタレントのラサール石井が16日、自身のツイッターを更新。自民党の二階俊博元幹事長が反対論の多い安倍晋三元首相の国葬について、「黙って見送るべき」「終わったら反対していた人たちも、必ず良かったと思うはず。日本人なら」と述べたことに対し、「国民の半分が日本人じゃないらしい。」と苦言を呈した。

二階氏はこの日、TBSのCS番組『国会フロントトーク』に出演し、国葬に対する反対論について「長年つとめた首相が亡くなったのだから、みんな黙って手を合わせて見送ってあげたらいい」とした上で、「国葬がどうだとか、こんな時に議論すべきではない。控えるべきだ」と発言。これをメディア各社が一斉に報じ、ネット上では物議を醸していた。

ラサールはこれを報じた朝日新聞デジタルの記事を引用し、「二階版『理屈じゃねえんだよ』あんたら理屈が嫌いなんだなあ。」としたうえで「『終わったら、反対していた人たちも必ずよかったと思うはず。日本人ならね』と二階氏の言葉を記しながら、「国民の半分が日本人じゃないらしい。」と私見を述べた。

安倍元首相の国葬は27日、日本武道館で開催される予定だが、経費は全額国費で賄われるため開催自体の是非が問われている。直近の報道各社の世論調査でも賛否は拮抗し、毎日新聞と社会調査研究センターの全国世論調査(8月20・21日)では、反対は53%で賛成は30%。フジテレビ系のFNN調査(8月20・21日)でも反対が51.1%で賛成は40.8%。テレビ朝日系のANN調査(8月20・21日)も反対51%で賛成34%といずれも「国葬反対」が賛成を大きく上回るという結果になっていた。

ラサールの投稿に対し、コメント欄には「太平洋戦争前・中のようです。恐ろしい…」「普段は自己責任と言ってるくせに、こういう時は一律に、統一して…と言うのは何故なのか?」「悪代官そのもの」「戦争も理屈なしに始めますよね。絶対に」「最近、自民党のお偉いさんは中学生レベルの発言しかしない」「終わっても良かったとは思えそうにない私は日本人ではないのかもしれませんなぁ」など、さまざまな意見が寄せられていた。