9月21日放送の『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)に、20年以上にわたり旧統一教会(世界平和統一家庭連合)の取材を続けているジャナーリストの鈴木エイト氏が出演。放送中に、旧統一教会が22日に“今後の方針について会見予定”だと速報が入ると、「メディア批判の可能性がある」と指摘した。
番組放送中、旧統一教会が明日22日に“今後の方針について会見予定”だと速報が入ったことから、司会の宮根誠司(59)は鈴木氏に「このタイミングで会見というのはどういうことだと思われますか?」と、“緊急”に決まった会見の意味を質問。これに鈴木氏は「メディアへの批判とか、そういう方面に振ってくる可能性がある」「自分たちは反社会的団体ではないと、そういう方向の話をする可能性がある」と指摘し、「信者への内部統制という側面もかなり大きいと思います」と語った。
一方で、報道機関に送られた2枚に及ぶ旧統一教会からのFAXには「2009年コンプライアンス宣言時からの指導の徹底」として、「民事裁判等で問題とされたような、献金と先祖の因縁等を殊更に結びつける、または、威迫・困惑を伴うような献金奨励・勧誘行為はしてはならない」「伝道活動において、勧誘の当初から家庭連合であることを明示すること」と記載されている。
これについて鈴木氏は、2009年のコンプライアンス宣言と「ほぼ同じ」だとし、「その後も、違法な正体隠した伝道活動をやってきたので、献金集めであるとか。(今回の指導の徹底も)まったく意味ないと思いますね、この内容」「同じことを繰り返してるだけなんで」とバッサリ。
霊感商法対策弁護士連絡会の阿部克臣弁護士も「統一教会が“コンプライアンス宣言”と呼んでるのでそう呼ばれていますけど、もともとコンプライアンスではない」「より統一教会が『引き続き資金集めはしていく』という前提で、(信者から)クレームができるだけ生じないように、弁護士のところに行かないように、訴訟にならないように。訴訟になったとしても負けないように、といういかに巧妙にやるかという、そういう基準なんですよ」と説明。そのため、それの指導を徹底すると言ったところで「教団の本質自体は40年間変わってない」「またこういうものを出されても、我々としては期待することはできない」と私見を述べ、鈴木氏も「こういうことを出した後に、また嘘をついてきた団体なので今回も信用ならない」と切り捨てた。
「ほかにも旧統一教会の『今後一切世間からの誤解を受けることがないよう、効果的な教会改革を推進いたします』という一文を、鈴木氏は『世間一般は別に誤解してないんですよ。ちゃんと正しく捉えてます』と皮肉たっぷりに指摘。視聴者からは『わざわざ記者会見のご案内の冒頭に安倍晋三を書き込む統一教会はズブズブ』『また無駄な言い訳会見するのか』『明日の統一教会の会見でビビるの自民党だけだろな』といった皮肉めいた声が多く上がっていました」(政治記者)
旧統一教会は会見で、安倍元首相ひいては自民党との関係についても語ってくれるのだろうか。