12月15日放送の『羽鳥慎一のモーニングショー』(日本テレビ系)に政治ジャーナリストの田崎史郎氏(72)が出演。岸田文雄首相(65)が表明した防衛費増額をめぐる性急な決定プロセスについて、田崎氏が「『エイヤ!』と決めないと決まらない」と擁護。視聴者からはで「無責任な言い方をするな」「なにその理屈もうめちゃくちゃだな」と批判を集めている。
この日の番組では、政府内でもいまだまとまらない防衛費増額の財源をめぐる議論について特集。自民党本部では14日、税制調査会が開かれ防衛費増減の増額について議論が交わされたが、会議では「法人税」「たばこ税」「復興特別所得税」については税率や期間などの具体的な数字の記載はなし。
その流れで「法人税額に対し、〇%の付加税を課す」「令和〇年〇月1日から段階的に実施」「復興特別所得税の税率を〇%引き下げるとともに、課税期間を〇年間延長し、復興財源の総額を確実に確保する」と、肝心な部分が空白だらけの会議資料を紹介。出席した自民党・牧原秀樹衆院議員(51)からは「いくらなんでもこの重要な増税につながることを1日で、しかも数字が入っていない〇年間とか〇%で決めるというのは無理があるなと思う」と苦言も出たシロモノだった。
岸田首相の増税決定までのプロセスはあまりにも乱暴と言わざるを得ないが、羽鳥慎一アナウンサー(51)から「なんでこんなに急ぐんですかね?」と聞かれると、「もし、ここで財源を示さなければ“無責任”だと言われる」「党内には、2、3年後でいいじゃないかという人もいるんですが、今、決められないものが2、3年後だと決められる保証はない。かえって決まらない。(だから)今、決めて方向性だけは示すと、幅を持たせたかたちでね」と解説し、「それで、どうしても(今決めたい)というのが岸田さんの強い強い意向ですね」とコメントした。
一方で田崎氏は、論議すればいいというものでもないとし、民主党政権時代の消費税増税をめぐる議論の話を持ち出すと、「(議論を)重ねた結果、民主党分裂したんです。だから論議を重ねれば重ねるほど溝が深まっていくんです。どっか短い時間で集中して議論して『エイヤ』と決めないと決まらないです、増税は」と私見を語った。
この発言に、視聴者からは「えいやーで増税を決めないとと無責任な言い方をするな」「本件の田崎史郎は財務省の代弁者でジャーナリストではなく、財務省スポークスマン。岸田の代弁ではなく、財務省の代弁だからな」「はあ?国民が決めてほしいことは何ヶ月たっても決めず、これだけはやめて!と思うことはすぐ決める。大迷惑なんだけど」と批判の声が殺到している。
「いつもに増して田崎氏の独壇場でしたが、もしこの場に玉川徹氏(59)がいたら空白だらけの会議資料や拙速な議論の進み方について突っ込んだ意見をしていたでしょうね。視聴者からは『今日ほど玉川さんの存在の大きさを感じた事はない』『田崎史郎サンじゃなく玉川さんがいたら、財源云々の前に、本当に防衛費増額必要あるか?が先って私たちが思ってること言ってくれるよね…』『アホらしくて途中から見てないけど、玉川さんの重要性を再度確認したわ』『玉川さんいたら、きっと、防衛予算のあり方を議論する前に、防衛のあり方、防衛力増強の必要性を問うべきだって言っただろう』と、玉川氏を求める声が多数あがっていました」(政治記者)
そもそも、日本や国民の未来に関わることを「えいや!」とその場の勢いで決めていいはずがない。失言も多かったが、やはり『モーニングショー』には国民の疑問を代弁してくれる玉川氏の存在が必要なのかもしれない。