9月26日(木)、東京・新橋の岡山県アンテナショップ「とっとり・おかやま新橋館」にて、「おかやま地酒×駄菓子AI味覚センサーペアリング」メディア発表会&ペアリング体験会が開催された。

今回のペアリングは、岡山県が誇る多彩な地酒の魅力をより多くの人々に楽しんでほしいという思いから岡山県が企画したもの。岡山県は日本酒と縁が深い土地であり、それと同時に最近は広大なスペースの「日本一のだがし売り場」が岡山県で話題のスポットとなっていることから、岡山県が地酒と駄菓子のペアリングを行なうことを決定。


体験会には岡山観光特使で、SSI認定の唎酒師・酒匠の安藤恵さんが登壇。岡山県の地酒について解説した。安藤さんによると、岡山県は豊かな水と温暖な気候によって全国有数の酒米の産地となっているという(生産量は全国3位)。

酒について熟知した備中杜氏を中心に酒造りが行なわれていて、海が近い南部では海産物と相性のよい端麗辛口や甘口の酒が作られ、山が多い北部では猪肉などと相性のよい濃醇・旨口の酒が作られるなど、地酒は地域の食文化に寄り添ったものになっているとのことだった。

そんな岡山県の地酒と組み合わされるのが、安くてどこでも入手できる駄菓子。食品の味覚分析をもとにしたコンサルティングなどを行なっているOISSY株式会社がAIでの分析で、地酒がどの駄菓子と合うのかを分析した。

体験会に登壇したOISSYの代表取締役社長の鈴木隆一さんが、今回のペアリングについて「なぜこの銘柄の酒とこの駄菓子が合うのか」を解説。そのペアリングを安藤さんが体験した。

今回披露されたペアリングは全部で5パターンで、数値化された100点満点の相性度も合わせて発表された。

ペアリングの中には、米が原料の「雄町米ラガービール」とスナック菓子「うまい棒めんたい味」など、合うことが予想しやすいもの(相性度は98.2点)もあったが、中には「御前酒 純米 美作」とチョコレート菓子「ブラックサンダー」など、どういう味の変化を巻き起こすのか想像できない組み合わせも。

鈴木さんは「御前酒 純米 美作」と「ブラックサンダー」の相性度は96.2点だと語り、美作がコーヒーと同じように苦味と酸味を持つため、甘味・塩味を持つブラックサンダーとの相乗効果で美味しくなると解説。

実際に試飲・試食した安藤さんも「ブラックサンダーが持つ甘味と塩味という要素は、猪肉などに通じるものがあり、猪肉とも合うように作られた美作とは相性がいいです」と太鼓判を押した。

今回紹介されたペアリングは、9月27日(金)〜10月14日(月・祝)の期間限定で、とっとり・おかやま新橋館2階のビストロカフェ「ももてなし家」(東京都港区新橋1-11-7)で提供される。