世界にはいくつも「人生で1度は見たい絶景」があります。

人生で1度は見てみたいといわれる中米・ベリーズのブルーホールに、白と青の巨大な空間が広がるボリビアのウユニ塩湖や、アドリア海の真珠とも呼ばれる美しい街・クロアチアのドブロブニク世界の湖岸で最も美しい街と呼び声高いオーストリアのハルシュタット、世界一美しい霊廟と呼ばれるインドのタージマハル、世界最大の珊瑚礁が美しいオーストラリアのグレートバリアリーフ南米パタゴニアのフィッツ・ロイで味わう奇跡の朝日巨大な岩が奇妙で壮大な景観を作り上げているアメリカ・アリゾナ州の「ホースシューベンド」世界で最も美しい墓地と呼ばれているクロアチア・ザグレブの「ミロゴイ墓地」などなど、絶景といわれるスポットを数え上げればきりがありません。

そんな無数に存在する世界の絶景の中から、今回は、イタリアが誇る世界遺産チンクエテッレ(イタリア語で「5つの村」)の1つ・リオマッジョーレの街並をご紹介しましょう。

リオマッジョーレの始まりは言い伝えによれば8世紀頃。海を渡ってきたギリシャ人がこの地に住みつき集落を形成、13世紀にはジェノヴァ共和国の傘下となります。

リオマッジョーレの人々は、敵国からの侵入を防ぐため、街に細い路地を入り組んだ形で造り上げていきます。この地には平地がないため断崖絶壁のような場所にへばりつくように建物が形成されています。

建物がカラフルになったのは、村に戻る漁師が船からでも自分の家を分かるようにするためなんだとか。

現在ではこの地まで鉄道が敷かれていますが、他のチンクエテッレの村々と同様、交通手段を船に限られた時代が長く、その歴史的な背景から、リオマッジョーレの街は独特の景観と雰囲気を今に伝えています。

リオマッジョーレに訪れたら、かつてこの街を支えていた交通手段、小さな船着場へ足を伸ばしてみましょう。

この小さな港によって何百年もの間、多くの人々がこの場所を使って行き交い、この街の歴史を作ってきた、そんな歴史的背景に思いを巡らすことで、リオマッジョーレへの愛着はより深くなるに違いありません。


時間が許すなら、高台の方へ散策するのもおすすめ。

地図などなくても路地を上へ上へと登って行けば可愛い家々と、海と美しい街並みが織りなす絶景が待っています。


人間の叡智を積み重ねたようなカラフルな建物と、海と空が織りなす碧と白、そして植物の鮮やかな緑、そのすべてが調和した絶景は、リオマッジョーレの街が持つ歴史そのものに違いありません。

リオマッジョーレの入り組んだ路地と坂道を歩くのに疲れたらその絶景を楽しみながら休憩をしてみるのもいいでしょう。

さぁ、歩きやすい靴とカメラを持って、心ゆくまで絶景を味わう旅に出かけてみてはいかがでしょうか。

Post: GoTrip! http://gotrip.jp/ 旅に行きたくなるメディア