平成6年(1994年)4月に、日本初の「本格木造天守閣」として復元された掛川城。

室町時代中期の文明年間に守護大名・今川義忠が、重臣の朝比奈泰煕に命じて築城されたと言われており、その後、山内一豊が城の大改修を行ったことで知られています。

その掛川城の南側を流れる逆川沿いの両岸に約2kmに渡って植えられてるのが「掛川桜」。

掛川桜は静岡県掛川市で田旗康二氏により育成された、カンビザクラ系統の早咲きの品種です。

逆川沿いには約300本の掛川桜が植えられており、毎年3月中旬から下旬にかけて見頃を迎えます。

一重桜で、ピンク色の花が手毬状に集まり、下垂する姿が愛らしいと評判。河津桜に似ていますが、河津桜よりひとまわり小さく、開花は少し遅いそうです。

シーズン中の週末には大きなカメラを携えた愛好家が逆川沿いに多く集います。

早く咲いた木の中には、3月半ば過ぎにはもう葉桜になっているものも。

ピンク色の掛川桜の枝越しに臨む掛川城の雄姿も、この時期だけのお楽しみです。

週末には道路わきに出店も並び、たくさんの人たちが掛川桜と掛川城を見に訪れます。

橋のたもとにある「掛川市観光物産センター こだわりっぱ」で販売されている掛川産抹茶を使用した抹茶ソフトクリームや抹茶たい焼きを片手に、逆川沿いを散策する人も少なくありません。

掛川桜を見に来たら、あわせて掛川城公園内にある伝統的な数寄屋造りの二の丸茶室で掛川産抹茶と生菓子を楽しむのもおすすめです。

ステンドグラス美術館や、二の丸美術館もすぐ近くなので、お時間があれば、お花見といっしょにアート鑑賞もいいですね。

2018年は、3月10日(土)~4月1日(日)の掛川桜まつりの期間中、18:00~21:00に桜とお城のライトアップが行われています。

青空に映える昼間の掛川桜もかわいらしくて素敵ですが、夜桜も幻想的な美しさ。

掛川城周辺は、新幹線と東海道線の駅である「掛川」駅からも徒歩10分ほどと近く、東名高速道路「掛川」I.Cからもアクセスのしやすい立地。ソメイヨシノが見頃を迎える前に、一足早く春を感じに、掛川桜を見に出かけてみてはいかがでしょうか。

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掛川桜まつり
期間:2018年3月10日(土)~4月1日(日)
ライトアップ時間:18:00~21:00
場所:掛川城南逆川堤防沿い