餃子 450円
タンメン 650円
太めで甘い下仁田ネギで有名な、群馬県の下仁田町。この街にはネギ以外にもコンニャクなど複数の特産品があり、大自然がありながら情緒あふれる町並みを求めて、多くの観光客が訪れる場である。
・地域住民と観光客の双方に愛されている
そんな下仁田町には複数のグルメな飲食店が存在するが、なかでも大衆食堂「一番」(群馬県甘楽郡下仁田町下仁田362)は、地域住民と観光客の双方に愛されている隠れた名店である。
・特に人気なのが餃子とタンメン
ここの料理は焼肉丼からチャーハンまであらゆる料理に定評があるが、特に人気なのが餃子とタンメンである。多くの客が餃子とともにタンメンを注文し、ふたつのファビュラスなマリアージュを堪能する。
・皮が具の水分によって劣化せず
餃子は店主の手作りで、すべて注文を受けてから皮を引き伸ばし、具をつめる。よって皮が具の水分によって劣化せず、冷凍による劣化も存在しない。さらに店主の驚くべきスキルが「あえて完全密封にこだわらない」という点。
・不完全に見えて勘全な餃子
ほとんどの飲食店が皮で具を完全密封して蒸し焼きにするが、「一番」の餃子は皮の一部に隙間を作ることで具からあふれ出す旨味要素を蒸し焼きにしながら餃子全体に広げているのである。つまり、不完全に見えて完全な餃子なのだ。
・ライスが食べたくなる仕上がり
その美味しさはシャキシャキとした野菜の食感はもちろんのこと、皮の外部にまで浸透した具の旨味がたまらない。しかも薄くて三角形をした餃子のため、パリパリ食感と具のしっとり感が楽しめ、さらにキリッとしたニンニクのシャープなテイストによって大味にならず、ライスが食べたくなる仕上がり。
・すべてがシンクロしている至高の餃子
世の中には餃子の上にトッピングをしたり、具に何かを足しただけでオリジナルだと自負する餃子屋も多数あるが、この店は具、皮、調理法にいたるまで一つひとつに意味があり、そのすべてがシンクロしている至高の餃子といえるだろう。
・たっぷりと盛られたモヤシとキャベツ
そんな餃子にベストマッチなのが、タンメンだ。たっぷりと盛られたモヤシとキャベツの麓には若干ながら太めの麺が沈んでいる。全体的に野菜の甘さが引き立つ仕上がりで、キリッとした餃子とともに堪能するにはベストマッチ。
・若者とともに毎日料理を作り続けている
もともと下仁田町には、グルメから工芸、そして畜産にいたるすべての分野において「跡取りがいない」という問題が存在する。この「一番」を営むご夫婦は跡取りとして若者を他の地域から呼び、「その味」の灯火が消えぬよう、いまも若者とともに毎日料理を作り続けている。
失われつつある技術と味、まさにロストテクノロジーが発生しつつある下仁田町。美味しさを求めつつ、その技術に触れる旅をしてみるのも良いかもしれない。
もっと詳しく読む: 孤独のグルメ season7 / 群馬県下仁田町の餃子とタンメン / 大衆食堂 一番(東京メインディッシュ) http://main-dish.com/2018/03/27/kodoku-no-gurume-season7-ichiban/
一番
住所: 群馬県甘楽郡下仁田町下仁田362
時間: 11:30~14:00 17:00~20:00
休日: 3、13、23、30、31日