ジブラルタル海峡をはさんでヨーロッパと向かい合う、モロッコ北端の港町・タンジェ。

青い海岸線と、ヨーロッパの影響を受けた真っ白な建物が並ぶメディナ(旧市街)が織り成す風景が印象的なこの街は、ヨーロッパからさまざまな人やモノが流入する国際貿易都市として発展してきました。

かつては密輸やスパイが跋扈する街として知られていた時期もあり、いつしかこの街特有の危険をはらんだ自由な香りが多くの芸術家たちを惹きつけるようになっていました。

タンジェを取り巻く状況が変わった今でも、街にはアートギャラリーや前衛的なブティック、個性的なカフェなど、アーティスティックな雰囲気が感じられるスポットが数多く残っています。

そんなタンジェの開放的な空気を感じるのにぴったりのおしゃれなカフェ・レストランが、「ル・サロン・ブルー(Le salon Bleu)」。

メディナでリヤドを経営するオーナーがオープンしたお店で、街を見下ろす高台に位置するカスバ(城砦)内という絶好のロケーションを誇ります。

青と白で統一されたインテリアははっとさせられるほど爽やか。港町ならではの開放的なムードを盛り上げてくれます。

建物はカスバから見えますが、お店の入口はカスバの外。看板を頼りにすれば難なくたどり着けます。

お店の1階に厨房があり、上階には壁に青と白のお皿が飾られた空間や、壁面の棚に青い糸をぎっしりと詰めてグラデーションを作った空間があります。

さすがアートの街タンジェだけあって、洗練されたおしゃれな空間。店内席もとても素敵なのですが、天気の良い日には屋上のテラス席がおすすめです。

テラス席からは、カスバやメディナの白い家々、その向こうには青い海岸線という最高の景色が楽しめますよ。

メニューはクスクスなどのモロッコ料理のほかに、新鮮な魚介類を使った西洋料理やフムスなどもある多国籍なラインナップ。食事をしなくても、ドリンクやデザートだけでも気軽に利用することができます。

筆者はミントの入ったスイカジュースと野菜のクスクスをオーダー。

フレッシュなスイカとミントを一緒にミキサーにかけたジュースは、スイカの甘みとミントの爽やかな風味があいまって後味すっきり。暑い日のお供にぴったりです。

ふっくらと柔らかいクスクスの上に、ソテーした野菜を載せたクスクスは身体も喜ぶ優しい味わい。料理を注文すれば、パンとオリーブもサービスで付いてきます。

海を望む素晴らしい風景とともに楽しむ食事は、この上なく贅沢なひとときです。

タンジェを訪れたら、アートな港町ならではのおしゃれなカフェ・レストラン「ル・サロン・ブルー」で心も晴れ渡るような時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

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「ル・サロン・ブルー(Le salon Bleu)」
住所:71 rue Amrah- La kasbah 90000 Tangeri