京料理のみならず、フレンチやイタリアン、エスニック、和洋のスイーツなど、ありとあらゆる「おいしいもの」がひしめき合う京都。食のレベルが高いだけに、ジャンルを問わず逸品に出会えます。
今回ご紹介するのは、四条大宮に本店を構える老舗果物店ヤオイソがてがける「フルーツパーラーヤオイソ」。大粒の果物を使ったフルーツサンドが名物で、「京都でフルーツサンドといえばヤオイソ」といわれるくらい有名な存在です。
ヤオイソは創業明治2年(1869年)の老舗果物店。1973年に新鮮な果物を使ったデザートやドリンクを提供するフルーツパーラーを始めました。
昔ながらの果物屋さんといった雰囲気の「ヤオイソ四条大宮店(本店)」。その4軒隣にあるのが「フルーツパーラーヤオイソ」です。
店内に足を踏み入れると、大阪出身の壁画絵師Ki-Yan(木村英輝)氏が手掛けた、フルーツをモチーフにした壁画「Walzing Fruits」がお出迎え。老舗の果物店とロックな壁画という、意外なコンビネーションが新鮮です。
ヤオイソで食べるべきは、もちろん看板商品のフルーツサンド。フルーツパーラーがオープンした当時から販売している人気メニューです。
ヤオイソのフルーツサンドの特徴は、一つひとつの果物が大きいこと。果物屋さんのフルーツサンドらしく、果物そのもののおいしさを存分に味わえるように仕上がっています。
使用するフルーツはイチゴ、メロン、パイナップル、キウイ、パパイヤが長年の定番。一年中提供できるもので、彩りと味のバランスを考慮した結果、この組み合わせになったのだとか。
昔はフルーツを細かく刻んで生クリームとあえていましたが、時代のニーズにより次第にフルーツが大きくなり、現在の形になったそうです。
名物のフルーツサンド(702円)のほかに、通常のフルーツサンドよりもさらに大きいフルーツが贅沢に入ったスペシャルフルーツサンド(864円)もあります。
筆者は、スペシャルフルーツサンドとミックスジュースのセット(1080円)をいただくことに。
まずは、新鮮なフルーツから作ったミックスジュースが運ばれてきます。
リンゴをベースにオレンジなど数種類のフルーツを混ぜて作ったというミックスジュースは、砂糖を加えずとも果物自体の味わいだけで驚くほどの甘さ。さすがは果物屋さんのフルーツパーラーです。
いよいよスペシャルフルーツサンドとご対面。真っ白な薄切りパンにカラフルな大ぶりのフルーツがごろごろ入っていて、見た目にもかなり迫力があります。
半分にカットしたイチゴが入った部分は、この通りの厚み。
パイナップルだって、ご覧の通り贅沢に大きくカットされています。
ヤオイソのフルーツサンドで特徴的なのは、フルーツの大きさだけではありません。
フルーツサンドに使われている生クリームが一般的なものよりもさらりとなめらかで、フルーツの食感や味わいを引き立てるようになっています。甘さ控えめのクリームと、甘酸っぱいフレッシュなフルーツがベストマッチ。
シンプルでありながら奥が深い、毎日でも食べたくなるフルーツサンドです。
フルーツパーラーヤオイソでは、旬の果物をふんだんに使ったデザートがセットになった「○○づくし」もおすすめ。
なかでも、万人に愛されるイチゴサンドとイチゴミニパフェ、イチゴジュースがセットになった「いちごづくし」や、夏季限定、完熟マンゴーを贅沢に使用した「マンゴーづくし」などが人気だとか。
京都に出かけたら、老舗果物店が食べごろを見計らって出すフルーツのおいしさを、存分に味わってみませんか。
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名前 フルーツパーラーヤオイソ
住所 京都府京都市下京区四条大宮東入ル立中町496
営業時間 9:30~17:00
公式HP http://yaoiso.com/