愛知県中西部にある津島市は、かつて「藤浪の里」といわれたほどの藤の名所。
津島市宮川町の天王川公園には、九尺藤(キュウシャクフジ)や紫加比丹藤(ムラサキカピタンフジ)など12種類114本の藤の木が植えられ、毎年4月下旬から5月上旬にかけて見ごろを迎えます。
広い公園の中央を貫くように流れる川の上には、長さ275m・面積約5,034平方メートルの見事な藤棚が整備され、垂れさがる薄紫の藤のトンネルが水面に影を落とす様子は実に幻想的です。
川の中にある岩の上で、藤の花を見上げるかのように首を伸ばす亀の姿が見られることも。
天王川公園の藤は、だいたいゴールデンウィークあたりに見頃を迎えるようですが、今年(平成30年)は温暖な気候のためか、例年よりも早く見ごろを迎えているとのこと。
公園の中央あたりには、ひときわ濃い紫の藤が垂れ下がり、甘い香りが漂っていました。
向こうに見える藤棚の薄紫色とグラデーション、そして新緑とのコントラストも見事です。
藤棚に向かってカメラを構える人たちもたくさんいました。
藤棚の支柱に巻き付いているのは黒龍藤(コクリュウフジ)。
まるでぶどうのような八重の藤の花 は、八重黒龍藤(ヤエコクリュウフジ)です。
濃い藤色で、房が短く、香りが強いのが特徴の藤とのこと。 愛知県津島市の天王川公園にある八重黒龍藤はこの1本だけで、全国的にも八重の藤は珍しいのだとか。
八重黒龍藤は早咲きの品種なので、まさに今が見ごろ。5月に入ると、藤棚の下を流れる川の水面が花筏で埋め尽くされる光景が見られます。
そのほか、公園内には、白加比丹藤(シロカピタンフジ)、白野田藤(シロノダフジ)、野田長藤(ノダナガフジ)、曙藤(アケボノフジ)、薄紅藤(ウスベニフジ)なが植えられています。名前の表記があるので、ぜひ探してみてくださいね。
天王川公園では、平成30年4月27日(金)から5月6日(日)にかけて「尾張津島藤まつり」が開催されます。昼間は各種ステージなどのイベントが行われ、夜間はライトアップされた藤を見ることができるとのこと。
まつり期間中は混雑が予想されますが、この時期だけの幻想的な景色を楽しみに足を運んでみてはいかがでしょうか。
イベントスケジュールや駐車場の情報は、尾張津島藤まつり(一般社団法人津島市観光協会)のページで確認できます。
天王川公園には大型遊具を完備した広場もあるので、小さなお子さんも楽しめることでしょう。
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名称:天王川公園
所在地:愛知県津島市宮川町1丁目