世界中から旅人が訪れる、エキゾチックなタイの首都バンコク。

タイならではの異国情緒と都会の躍動感を併せもつバンコクは、日本人のあいだでも不動の人気を誇る旅先です。

そんなバンコクの町を歩くと、とあることに気付きます。それが、コンビニの多いこと。

バンコクは東京にも負けないくらいのコンビニ天国で、「犬も歩けばコンビニに当たる」というくらい、いたるところにコンビにがあるのです。

なかでも圧倒的な存在感を示しているのが、日本でもおなじみのセブンイレブン。

タイにあるセブンイレブンの店舗数は10,533店舗で、これは日本の20,286店舗に次いで世界第2位の多さです。(2018年3月末現在、セブンイレブン公式HPより)

単純に全国の店舗数を比較すれば、日本のほうがタイよりもセブンイレブンの数が多いわけですが、首都のバンコクに絞ってみると、セブンイレブンの過密度は尋常ではありません。

道路を隔てて2軒のセブンイレブンが向かい合っていたり、1軒のセブンイレブンを通り過ぎたと思ったら、200メートル先にまたセブンイレブンがあったりと、バンコクの中心部には、数百メートル間隔でセブンイレブンが並んでいるといっても過言ではありません。

タイのセブンイレブンの外観は、日本とそっくり・・・ですが、タイのセブンイレブンには日本のセブンイレブンとは大きく違うところがあります。

最大の違いのひとつが、タイのセブンイレブンでは店員さんがその場で料理を作ってくれること。

タイのセブンイレブンの店舗すべてでそのようなサービスがあるわけではありませんが、都市部の比較的大きな店舗のなかには、できたて料理のテイクアウトができるセブンイレブンがあります。

そんなセブンイレブンのカウンターには、炊飯器やフライパンなどの簡単な調理器具が。日本のセブンイレブンでは見たことのない光景です。

タイのセブンイレブンではいったいどんな料理がテイクアウトできるのか、筆者も実際に購入してみました。

「タイにはそこらじゅうに屋台があるのに、わざわざセブンイレブンでできたて料理をテイクアウトする意味はあるのだろうか」― そんな疑問を感じつつ。

注文できるのは、おかゆやオムライスのようにトロッと炒めた卵をのせたご飯など、簡単なもの。ほかに唐揚げやチキンナゲットなどのサイドメニューもあるようです。

筆者は卵のせご飯を試してみることに。卵のせご飯には、追加料金でチーズやハムなど、さまざまな具材をトッピングすることができます。卵だけではあまりにも寂しいので、豚ひき肉のトッピングを追加しました。

日本式のオムライスとは違い、ご飯を炒めることはなく、炊飯器からよそったご飯を器に盛り、その上にひき肉と一緒に炒めた卵を盛れば、出来上がり。

コンビニだけあって、なんとも簡単な料理です。味つけはシンプルというか、ほぼ味がないので、お好みでカウンターに用意されているソースで味付けします。

果たしてこれはおいしいのか・・・正直「あまり期待できないなぁ」と思いつつ口に運んだところ、思ったよりもずっとおいしい。

当初は、わざわざセブンイレブンで料理をテイクアウトすることに対し疑問を感じていた筆者ですが、実際に試してみると「これはアリ」という結論になりました。

というのも、大都市バンコクといえど、エリアや時間帯によってはめぼしい屋台やレストランが見つからないこともあり、そんなとき、簡単なものでもコンビニで作りたての料理がテイクアウトできるのは嬉しいもの。

タイのセブンイレブンにおける料理のテイクアウトは、そんなニーズを満たしてくれる存在なのではないでしょうか。

観光客にとっては、タイのセブンイレブンはお土産調達にも便利な場所。タイのお菓子や化粧品、石鹸など、バラマキ土産にぴったりな低価格の商品が揃っています。

タイのセブンイレブンで買えるお菓子の一例。タイティー味のコロンはタイのセブンイレブン限定商品です。

ほかに、ハーブを使ったフェイスパックや石鹸などもおすすめです。

暑いときに飲み物を求めて駆け込むだけでなく、できたての料理がテイクアウトでき、お土産まで買えるタイのセブンイレブン。

バンコクに滞在する旅行者の強い味方になってくれること、間違いありません。

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