ビットコイン(BTC)は21日、0時ごろから上昇し、94万円前後を推移している。現在の取引価格は94万3000円で前日から2.10%上昇した。
イーサリアム(ETH)は7万9352円で、0.69%上昇。ビットコインキャッシュ(BCH)は14万854円で3.79%上昇。リップル(XRP)は77.54円と1.88%上昇した。
仮想通貨市場はこの日もビットコインは94万円前後のもみ合いが続き、主要アルトコインも、ビットコインのチャートとほぼ連動するような揺れ幅で小幅な値動きが続いている。
5月14日以来、この1週間でビットコインは89万円から96万円のレンジ相場で取引されている。
この日、注目すべきニュースは、日本の人気ミュージシャン・GACKT氏が関わったことで話題になった、仮想通貨「スピンドル(SPD)」が、海外の取引所「Yobit」に19日に上場したことだろう。一時、1SPD=284円を付けたが、2日で暴落。現在、1SPD=6円前後となっている。当初から物議を醸し出していた通貨だったが、今後に課題を残す結果となってしまった。
<今日の仮想通貨市況>“GACKTコイン!ことSPINDLEは軟調
http://vc.morningstar.co.jp/000452.html
また、本日は、コインマーケットキャップの上位100通貨のうちほぼ8割が上昇したが、下落した銘柄も前日比3%以内の小幅安でヨコヨコの相場となった。
この日、コインマーケットキャップで最も伸びが大きいアルトコインは、時価総額33位のバイトム(BTM)だ。伸び率は25.66%を記録した。取引価格は1 BTM=85.90円となっている。
バイトムは「デジタル資産」と不動産・債権金などの「原資産」とを『バイトム』のプラットフォームを通して結びつける中国発のプロジェクト。バイトムを介すことにより、デジタルと現物をまとめて管理し効率的な資産運用を可能にすることを目的に開発された。
一方、大手取引所のバイナンスでも、もっとも大きな伸びを示しているのは、時価総額9位のトロン(TRX)だ。伸び率は14.35%で、取引価格は1TRX=9.26円となっている。バイナンスで伸び率が2位になったのは時価総額199位のエアスワップ(AST)だ。取引価格は1AST=46.25円となっている。
エアスワップはイーサリアムベースの分散型のP2P通貨。コインチェックやビットフライヤーなどの中央集権型の取引所を通さずにユーザー間で取引を行える分散型システムの構築を目的に開発された。これによって、取引手数料のコスト削減や、取引所にコインを預けないことからハッキングの被害も防げる。
本日の仮想通貨市場は、小幅ながらわずかに成長。回復傾向となった。ビットコインは、先週90万円代を推移しながらも上値が重く100万円をタッチすることはできなかった。週明けの本日は、ゆっくりとした上昇ムードだが、このまま続伸を期待したい。