ビットコイン(BTC)は15日、午前0時頃から反発し、73万円前後で推移。現在の取引価格は73万5500円で前日から3.32%上昇した(記事執筆時)。
イーサリアム(ETH)は、5万6734円で7.74%上昇。ビットコインキャッシュ(BCH)は、9万7964円で3.37%上昇。リップル(XRP)は61.40円と3.19%上昇した。
仮想通貨市場は、週明けから下落が止まらず、5月の最安値を下抜けて、昨日70万円台の安値をつけたが、売られ過ぎの見方から買い戻しが優勢となり反発。6月9日以来、この1週間でビットコインは70万円から84万円のレンジ相場で取引されている。
この日、注目すべきニュースは、米証券取引委員会(SEC)の幹部がイーサリアム(ETH)を「有価証券」としてみなさないという見解を示したことだろう。投資家や市場関係者の間で、数カ月前からイーサリアムは有価証券とみなされて、規制が強化されるのではないかという懸念材料が一気に後退し、取引価格も高騰している。
また15日は、コインマーケットキャップの上位100通貨のうち9割が上昇。総じて上げ相場となった。
この日、コインマーケットキャップで最も伸びが大きいアルトコインは、時価総額45位のビットコインプライベート(BTCP)だった。伸び率は13.53%を記録した。取引価格は1BTCP=1731円となっている。
続いて2番目に伸びが大きいのは、時価総額55位のクーコインシェアズ(KCS)だ。取引価格は1KCS=284円となっている。
クーコインシェアズは、香港の取引所である「Kucoin」が独自に発行しているトークン。KCSを利用することで「Kucoin」で取引する際に手数料が割り引きになったり、所有しているだけで保有量に対して配当をもらうことが出来る。
一方、大手取引所のバイナンスで、もっとも大きな伸びを示しているは時価総額117位のゼンキャッシュで(ZEN)で、伸び率は11.95%を記録した。取引価格は1ZEN=2231円となっている。
ゼンキャッシュはBCCC(ブロックチェーン推進協会)が発行するトークンで、「対日本円為替レート」で安定的に推移する仮想通貨を作る目的に開発された日本発の仮想通貨。値動きの激しいビットコインなどと比較して、価格の安定した通貨作って、実際のビジネスにも広く使えるように利便性を重視しているのが特徴だ。
仮想通貨市場は、今週、一時は20%以上も下落したが、少しづつ回復基調となっている。まだまだ上底は重い状況が続くが、久々の強気ムードの相場となった。