ビットコイン(BTC)は6日、72万円前後で推移。現在の取引価格は71万6800円で前日から1.70%下落した(記事執筆時)。
イーサリアム(ETH)は、5万284円で3.32%下落。ビットコインキャッシュ(BCH)は7万8680円で7.08%下落。リップル(XRP)は51.16円と5.77%下落した。
仮想通貨市場は、先週の年初来最安値の底値を割ることなく、今週は上昇傾向だったが本日は軟調で下げ相場となった。
6月29日以来、この1週間でビットコインは65万円から73万円のレンジ相場で取引されている。
この日、注目すべきニュースは国際決済銀行(BIS)トップのGMのグスティン・カルステンス氏が仮想通貨に対して「バブルであり詐欺」と痛烈に批判的なコメントをしたことだろう。氏の発言が悪材料となり、本日の午前、ビットコイン価格は下落したと投資関係者の間では見る向きが多い。
また本日は、コインマーケットキャップの上位100通貨のうち約8割が下落か横ばい。やや停滞した相場となった。
この日、コインマーケットキャップで最も伸びが大きいアルトコインは、時価総額75位のコーテックス(Cortx)で、伸び率は12.85%を記録した。取引価格は1Cortx=96.43円となっている。続いて2位は時価総額91位のビボックストークン(BIX)で伸び率は5.91%を記録し、取引価格は1BIX=107.71円。続いて3位は時価総額33位のオーガー(REP)で取引価格が1REP=4137.7円となっている。
オーガーは、ブロックチェーン技術を利用した分散型の予測市場プラットフォーム。ブックメーカーや先物取引のような未来に起こるイベントにお金を賭け、予測した結果が正しければお金を得ることができるのが特徴だ。
一方、大手取引所のバイナンスで、もっとも大きな伸びを示しているのは時価総額237位のクォークチェーン(QKC)で伸び率は17.35%を記録した。現在の取引価格は1QKC=8.58円となっている。
クォークチェーンは、ビットコインやイーサリアムの課題である送金処理の遅延(送金づまり)を解決し、安全かつ高速・高性能な処理能力を目指す目的で開発された。仮想通貨では「リップル」に近い通貨だ。すでにクレジットカードの「VISA」の毎秒4000件の処理能力をはるかに超える、毎秒10万回の高速トランザクションの達成を可能にしており、今後の進捗と知名度の向上次第ではユーザーの急増が期待されている。
仮想通貨市場は、本日は下げ相場だったが、先週の水準を割ることなく堅調に回復傾向にある。今月は、再来週の20日、21日に「G20」が開催され、仮想通貨の、より具体的な規制案が提案される予定だ。それを見越した売り買いが来週以降、大口の投資家たちの間で行われるとの観測もあるので、相場の値動きに注目したい。