米金融大手のPNCファイナンシャル・サービシズ・グループがリップル社の企業向け国際送金ネットワーク「リップルネット」に加わったことが、一部報道により明らかとなった。これにより、PNCの顧客は海外の銀行からリアルタイムで支払いを受けることができるようになる。
リップルネットはこれまで世界で100社を超える企業と提携しており、40カ国以上の国の様々な企業で国際的にスピーディで安価に送金できるシステムの導入を進めている。国内では、SBIホールディングス、三菱UFJフィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループ、りそなホールディングスのりそな銀行、住信SBIネット銀行などが既に加盟している。海外ではサンタンデール銀行、アメリカンエクスプレスなどが参加する。
リップル社はPNCのような世界の大手銀行をリップルネットに追加することで、ネットワークをさらに拡大していく方針のようだ。リップルのシニア・ヴァイスプレジデントを務めるマーカス・トリーチャー氏は「今後は米国のメガバンクにも加入してもらいたい」と声明の中で述べて意欲をみせている。