日本人の生活に欠かせないだけでなく、訪日観光客にも大人気の100円ショップ。日本の100円ショップで売られている商品の質やアイデア、種類の豊富さには到底かないませんが、イギリスにも一部商品を除き何でも1ポンド(約144円、2019年4月6日現在)で買える「パウンドショップ(Pound shop)」があります。
物価の高いイギリスでのお土産探しに大いに役立つパウンドショップ。今回はパウンドショップ最大手の「パウンドランド(Poundland)」でみつけたイギリスらしいオススメ土産をご紹介します。
・オレンジ X チョコレート
イギリス人が大好きなオレンジフレーバーのチョコレート。中でも「オレンジ味のチョコレートといえばこれ!」というほどの商品が、姿かたちはオレンジそのもので、ネーミングもストレートな「Terry’s Chocolate Orange」。
1932年に発売されたこの商品。多くのイギリス人が子供の頃、『1日1房ずつ楽しみに食べた』という思い出を共有しているようです。
ほかにも様々な種類のオレンジフレーバーのチョコレートをパウンドショップで見つけることができ、チョコレートのまろやかな甘みと爽やかなオレンジの香りが調和した味わいは、日本でも喜ばれそう。
オレンジ X チョコレート系のもう1つのオススメがマクビティ社の「ジャッファ・ケーキ(Jaffa Cakes)」です。
名前はケーキ、見た目はクッキー、食感はスポンジというこのユニークなお菓子は、海外在住のイギリス人が「輸入してでも食べたい」というほどの国民的人気を誇ります。
ふかふかとした食感の生地とチョコレートの間に、オレンジフレーバーのジャムが挟まっています。その食べやすい柔らかさのせいで、1つ食べたらまたついつい手が伸びてしまうことでしょう。
・ノスタルジックなデザインがカワイイ
1890年創業の「タンノックス(Tunnock’s)」社のチョコレート製品も、長年不動の人気を誇るお菓子です。
オススメはタンノックス坊やがプリントされた「カラメル・ウェイファー・ビスケッツ(Caramel Wafer Biscuits)」。
ミルクチョコレートでコーティングされたサクサクのウエハースの間に、チュウイー(Chewy、ネットリとした歯応え)なキャラメルがサンドされ、サクサク X ネットリな食感が楽しい一品です。包み紙もどこか懐かしい雰囲気。
タンノックスといえばさらに有名なのが、「ティーケーキ(Teacakes)」です。ビスケットの上にマシュマロをのせ、チョコレートでコーティングしたこのスイーツ。激甘と表現してはばからないほどの甘さのため、かなりの甘党の方へのお土産に限りオススメします。
・紅茶にピッタリ
お土産に紅茶を買うならば、合わせてオススメしたいのが、イギリスを代表するお菓子「ショートブレッド(Shortbread)」。もとはパンを作った際にあまった生地に甘みを加えて焼き上げたことから、名前に「ブレッド」とつく厚めのクッキーです。
スコットランドが発祥の地とされていることから、同地の伝統柄であるタータン・チェックを取り入れたデザインが多く、「ザ・イギリス土産」といった風情を感じられます。缶入りで1ポンドはかなりお買い得。
香り高い紅茶を飲みながら、芳醇なバターの風味たっぷりのサクサクほろほろとした分厚いショートブレッドをほおばれば、やみつきになること間違いなし!
・イギリス料理がおやつになった
イギリスを代表する料理といえば、白身魚にたっぷりの衣をつけてカラッと揚げ、太目のチップス(フライドポテト)を添えたフィッシュ&チップスでしょう。
そんなイギリスらしさ満載のユニークなスナック菓子が「バートンズ・デイリー・フィッシュン・チップス(Burton’s Daily FISH’n’ CHIPS)」です。
1980年代に発売されたこのスナック菓子は、その後生産終了となりましたが、食品小売の業界紙による投票で「復活して欲しい食品ナンバー1」と、タブロイド紙「ザ・サン(The Sun)」が実施したアンケート「再販して欲しいレトロブランド」で1位となり、ファンからの熱望に応えて2014年に復活しました。
魚の形とチップスの形をしたビスケットは、ツンとした酸味が食欲をそそるソルト&ビネガー味。フィッシュ&チップスを食べる時は、魚にもチップスにもふりかけるこくのあるモルトビネガーが欠かせません。
ミニサイズの5パック入りはばらまき土産に最適です。
・ビンテージ感溢れるロゴがおしゃれ
1907年にイングランド北東部の町「ボストン(Boston)」で創業して以来、メントール・ベースのスイーツを作り続ける「ジェイクマンズ(JAKEMANS)」のキャンディーはのど飴の定番商品。
ハニー&レモン、チェリーなど、値段を気にせずいろいろな味を試し買いできるのもパウンドショップならでは。
・イギリスでパンケーキといえばこれ!
製糖会社「テート&ライル(Tate & Lyle)」の「ゴールデン・シロップ(Golden Syrup)」は、1885年に現在と同様の缶入りで発売されました。発売当時と変わらぬ高級感溢れる緑と金色のデザインは、世界で最も古いブランディング商品のひとつとして知られています。
砂糖を精製する過程で出来る琥珀色のシュガーシロップは、コクのある甘みで、パンケーキにそのままかけて食べるほか、クッキーやケーキなどの甘味料としても使用されています。王室御用達の「ロイヤル・ワラント(Royal Warrant)」ブランドであることもイギリスらしさを増しています。
同商品はプラスティックのボトル入りなどもありますが、食べ終えた後にインテリアとしても使えそうな素敵な缶はまさにお土産にピッタリ。
・ザ・ロンドン
ロンドンを縦横無尽に走る赤いダブルデッカー・バスのミニカー。
デザイン性の高いミニカーは、子供だけでなく、大人へのお土産としても喜ばれそう。
・ロイヤル・ファミリー勢ぞろい!
ロイヤル・ウェディングや王子王女の生誕、国王の誕生日や在位記念日など、王室にまつわる国家的慶事が近づくと、ユニオンジャック・グッズや王室メンバーのお面などが並びます。
デザイン性の高いユニオンジャック・グッズや、近年話題満載のイギリス王室グッズは、これ以上ないイギリスらしいお土産といえるでしょう。
・パウンドショップの見つけ方
イギリス全土に展開するパウンドショップを見つけるには、グーグルマップなどの携帯電話の地図アプリで「pound shop」と検索してみてください。パウンドランドをはじめとする1ポンドショップが見つかるでしょう。
値段を気にせずにお土産を大量買いしたい時は、是非パウンドショップを訪れて見て下さいね。
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