SNS大手の日本ツイッター社(Twitter Japan)が、ネット知識のない高齢者にクレーム対応をさせ、さらに長時間、石の床に跪くような姿勢で対応させていると告発され、SNS上で物議を醸している。

告発を行ったライトノベル作家の如月真弘氏は、自身の小説のカバーイラストを広告用画像として添付したところ、同社から「成人向けの性的な商品やサービス」(ポルノ、裸体、売春等)に当たると広告を禁止されたとして、2月13日に同社の日本支社であるTwitter Japan(東京都・京橋)を訪問したという。

結局、Twitter Japanは「サンフランシスコのTwitter社の日本での宣伝を行う」部門として位置づけで、如月氏の声はFAXで本社に異議申立することになったという。

だが、如月氏はその経緯をTwitter上で公表した後、「最後に、今回最も後味が悪く、twitter社が嫌いになった(中略)何より辛かったのは、訪問先で応対して下さった社員様が、ご高齢なのに私に対し終始、床に直接跪いて応対されたことです」と社員の応対について苦言を呈したのである。

さらに如月氏は「現れた社員様は大変なご高齢で失礼な言い方をすれば明らかに定年後にクレーム係として再雇用され、twitterの仕組みに私より知識がありませんでした。そんなおじいさんがソファに座る私に対し、何十分も硬くて冷たい石の床に跪いている。座って下さいと頼みましたが、『こうすることになっています』と自分の祖父ほどの老人を足元に跪かせているのです」と続けた。

たしかに「クレーム処理」だとしても、異様な光景である。お茶を出す時に女性社員が膝をついて供することはあっても、ずっとその姿勢を保つというのはホストクラブでもない。それに高齢者の下手からの応対に、怒りをぶつけられる日本人はそうはいないはずである。同氏は「段々こちらが悪いことをしているような気になってきて、強いことが言えなくなります」とその時の違和感を綴っている。

これにはSNS上でも「クレーマー対策の土下座要員か?」「人の良心につけ込んだり、人の優しさを利用するやり方は日本人には考えつかんな」「外資エグいわー」と驚きの声が飛び交った。その一方で、「まあ土下座要求する奴とかいるからな」「てか、本社に乗り込んでくるクレーマーとか、これくらいしないと対処できないんだろうな」「コインチェックはスカウトに動くべし」と行き過ぎたクレームを諌める意見も見られた。

「いきなりアカウントの凍結を通告しておいて、その規定はオープンにしないなど、いまだ謎が多い企業Twitter社。同社の求人を検索してみるも『広告・ECの経験・知識』を前提とした広告分野のものばかりで、同社の社員像はなかなか見えてきません」(IT系ライター)という証言もあるが、はたしてこの老人は本当に社員だったのか、それとも”クレーム処理”対策に派遣された人員だったのか真偽は不明。モンスタークレイマーが生まれやすいとされる昨今、ソーシャルメディアのリーディングカンパニーたるTwitter社には対応を明らかにし、時代の指針を示してもらいたいものだが。