エアアジアX(AirAsia X)は、マレーシアのクアラルンプールを本拠地とする、中・長距離路線を運航しているエアアジアの関連会社です。

LCC(ローコストキャリア)のため、受託手荷物の預け入れや機内サービス、機内食は有料オプションになりますが、航空券自体が安いので、お得に海外旅行を楽しむことができます。

今回はエアアジアXの東京(羽田)・クアラルンプール便をご紹介しましょう。

往路の羽田発クアラルンプール行きは1日1便(D7 523便)で、23時45分発(飛行時間は約7時間半)。

深夜便なので、仕事帰りなどに利用できる上に、翌日早朝にはクアラルンプールに到着し、朝から観光を楽しむことがでます。

機体はAirbusA320またはA330で、「LCCだからシートが狭いのかな?」と思われるかもしれませんが、特にそんなこともなく、足元にも余裕がありました。

とてもシンプルなつくりで、パーソナルモニターやスマートフォンの充電などはできません。

ブランケット(毛布)は有料レンタル、もしくは購入となります。深夜便で機内で眠る場合には、少し肌寒さを感じるかもしれないので、上着を持っていくとよいかもしれません。

エアアジアXの座席には、ゆっくり横になって休めるプレミアムフラットベッド、ノイズを最小限に抑えたクワイエットゾーン、そして一般のホットシートとスタンダードシートがあります。

ビジネスクラスに相当するプレミアムフラットベッドには、スマートフォンの充電もできるユニバーサル電源コンセント、読書ライト、折り畳み式テーブルが各席に備わっており、 調整可能なヘッドレストとフットレストで快適なフライトが楽しめるので、LCCのビジネスクラス的存在と言えるでしょう。

また、プレミアムフラットベッドを利用すると、優先チェックイン、優先搭乗、40kgまでの受託手荷物、機内食一食、枕・ブランケットのレンタルなどの各種特典もついてくるそうです。

今回、筆者は機体前方にあるクワイエットゾーンを利用しました。クワイエットゾーンは、ノイズを最小限に抑えた静かなゾーンで、特別照明がついた座席と、機内食がより早く提供されるのが特徴です。

クワイエットゾーンは、10歳以上で、乳児を帯同されていない方のみ利用できる座席となっています。通常のシートとの差額が少しかかりますが、静かに過ごしたい人に人気があるとのこと。

予約状況は日により異なりますが、筆者が搭乗した日は、スタンダードシートは比較的混雑しているようでしたが、クワイエットゾーンは空いており、両隣は空席でゆったりと過ごせました。

中・長距離フライトのお楽しみと言えば、やはり機内食でしょう。海外へ行く場合は、行き先のご当地メニューを一足早く食べることで、旅行気分も盛り上がるというもの。

エアアジアXでは機内食は有料サービスとなっています。機内で注文もできますが、食べることが確実なら、出発予定時刻の24時間前までにネット予約をしておくと割引がきくのでお得です。

エアアジアXの東京(羽田)・クアラルンプール路線の機内食の一部を紹介しましょう。

ローストチキン・ブラックペッパー添え、ナシゴレンとチキンサテー。

マレーシアの定番朝ご飯のナシレマ、ベジタブル・ビリヤニ、ビーフスライスのブラックソース添え、マレーシア風チャーハン。

照り焼きチキン丼、チンおじさんのチキンライス。

コーヒーや紅茶などの各種ドリンクや、アルコールもあります。

しっかりとした食事をするほどじゃないけれど、ちょこっとつまみたいという方には、カレーパフやパイナップルタルト、バスク風焦がしチーズケーキなどの軽食やおやつも。

(※エアアジア Xでは、機内への飲食物の持ち込みは禁止されています。)

今回はナシレマをいただきました。ナシレマは、ココナッツミルクで炊いたご飯にチリソースや、茹で卵、小魚のフライ(イカン・ビリス)などを添えた、マレー人の代表的な朝食メニュー。

こってりとした甘辛ソースでご飯が進み、小魚のフライと豆のカリカリとした食感も楽しく、ぺろりと食べてしまいました。これは日本人も好きな味だと思います。

機内サービスについては、レガシーキャリア(従来のフルサービス型のエアライン)に比べると、かなりカジュアルなので、初めてLCCに乗った方は驚くかもしれません。

しかし、キャビンクルー(客室乗務員)のみなさんは明るくフレンドリーで、可能な限りこちらの質問や要望にも応えてくれました。クルー同士の仲も良さそうだったのも好印象です。

復路のクアラルンプール発東京羽田行きも1日1便(D7 522便)で、14時15分発の昼便です。飛行時間は約6時間半で、羽田には深夜に到着します。

復路もクワイエットゾーンを利用したのですが、この日、グループ旅行と思しき方々のおしゃべりがついつい弾んでしまうということがありました。

クワイエットゾーンでありながら、あまり静かではない……という状況が生まれてしまったのですが、キャビンクルーに伝えると、きちんと注意をしてくれたので、もしクワイエットゾーンでそのような状況があったら、遠慮なく申し出ると良いでしょう。

復路の機内食は、予約していた「チンおじさんのチキンライス」をいただきました。

チキンライスは、パラリとした薄味のご飯の上にローストチキンが数切れ添えられたもの。チリ・ジンジャー・ガーリックを使ったチンおじさんの秘伝ソースが添えられています。

熱々の状態で提供されますし、味も悪くありませんが、ご飯と鶏肉だけ(野菜なし)なので、正直なところ、やや物足りなさがありました。個人的には往路で食べたナシレマのほうが好きです。

とはいえ、予約していればこの温かい機内食とミネラルウォーターのセットが15リンギット(約450円)で食べられるので、コストパフォーマンスは良いと思いました。

機内食は、出発予定時刻の24時間前までであれば、フライト予約時、または予約後に「マイ・ブッキングの管理」から機内食の予約購入ができます(予約なしで機内購入も可能です)。

そのほか、フライト中に2回、ワゴンサービスによる飲料や軽食・お菓子の販売があります。

ドリップコーヒーは7リンギット(約210円)。機内で食品や飲料を買う際は、マレーシア・リンギットのほか、米ドルや日本円などの主要外貨も使用できます。ただし、外貨の場合は硬貨は不可で、紙幣のみ使用可能です。お釣りはマレーシア・リンギットでの返金となります。

クレジットカード(Master CardおよびVISA)も使えますが、支払金額の合計が30リンギット(約900円)以上の場合のみ利用可能とのこと。デビットカードは使えません。

往路はともかく、復路でリンギットのお釣りをたくさんもらってしまうと困るので、復路で何かちょっと飲み物を買いたいなという方は、リンギットを少し残しておくか、米ドル紙幣を用意しておくと良さそうです。

キャビンクルーの国籍はさまざまですが、東京(羽田)・クアラルンプール路線には通常2~3名の日本人クルーが搭乗しているので、言葉の不安がある方も安心です。

日本人キャビンクルーのお一人(上写真左の女性)はマレーシア在住8年とのことで、手の空いている時間に話しかけたところ、マレーシアのことをいろいろ教えてくださいました。本当にクルーの方はフレンドリーでノリの良い方が多いです。

「LCCで中距離フライトは疲れないかな?」と少々心配だった筆者ですが、実際に利用してみて、「フルサービスを期待しなければ特に不満はなく、十分アリ」だと感じました。

航空券の料金は価格により異なりますが、筆者がエアアジア公式サイトで調べたところ、東京(羽田)・クアラルンプールの往復航空券は3万円台前半~とリーズナブル。

今度の長期休暇は、エアアジア Xを利用して、マレーシア旅行をしてみるのはいかがでしょうか。

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