インターネットイニシアティブを筆頭株主とする暗号資産(仮想通貨)取引所ディーカレットは21日、仮想通貨の「電子マネーチャージ」サービスを21日より提供開始したと発表した。また同時に、レバレッジ取引サービスの提供とイーサリアム(ETH)の取り扱いを開始したことも発表している。

同社は今回のサービスについて、「仮想通貨を中心とした仮想通貨取引以外のサービス展開の第一弾」と位置づけている。これまで仮想通貨は法定通貨に交換後、銀行口座へ送金して使う必要があったが、これからは仮想通貨をモバイル上で電子マネーに交換し、店での決済に利用できるという。

対象ブランドは、KDDIが提供するプリペイド式カード「au WALLET」、楽天グループの楽天Edyが運営する電子マネー「楽天Edy」、 セブン&アイ・ホールディングスのセブン・カードサービスが提供する電子マネー「nanaco」へのチャージができるサービス「nanacoギフト」の3つ。顧客はDeCurretアプリから対象ブランドを選び、チャージ額を入力するだけで、保有する仮想通貨を電子マネーにチャージすることができる。また、複数の仮想通貨を組み合わせてチャージするなど、保有する資産に合わせた利用が可能としている。

ディーカレットはJR東日本やメガバンクなど大手企業が多数出資していることで当初から注目されており、今年4月から仮想通貨の現物取引を提供開始した。アプリでは、これまでビットコイン(BTC)、リップル(XRP)、ライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)の4種類の仮想通貨の現物取引と送受金が可能であった。今回の発表により、イーサリアムが追加されたことで現物取引の対象通貨は5種類となり、またレバレッジ取引もできるようになった。