おそらく、日本でも特に美味しいタイ料理店、それが浅草の「イサーン」(東京都台東区浅草2-17-3)だ。浅草は洋食とタイ料理の有名店が数多くある地域として知られており、そのなかでも知る人ぞ知る店がイサーンなのである。

・ナムトックムーとチムチュム鍋
ここのタイ料理は「タイ人も唸るほどウマい」と言われており、どれを注文しても美味しいとまでマニアが断言しているが、もし初めてこの店に行くのであれば、絶対に食べるべき料理はふたつ。ナムトックムー(1280円)とチムチュム鍋(1人前2000円)である。


・辛口が美味しいナムトックムー
ナムトックムーを注文すると、必ず「辛いの? 辛くないの?」と聞かれる。できれば辛いのを注文しておきたい。辛いほど旨さが引き立つ、ローストポークをふんだんに使用した辛いサラダなので、辛いほど現地人が愛する味になるからだ。

・もち米と食べないともったいない
そしてこのナムトックムーが、「まさにもち米のために存在するのではないか」と思えるほど、もち米にあうのである。ローストポークの旨味がもち米の甘味と食感をより盛り上げてくれるのである。辛さがもち米に染み込むほどウマイ。





・本格的なチムチュム鍋
そして、絶対に食べるべきもうひとつの料理は、メニューに掲載されていないチムチュムという鍋である。これもイサーンでこよなく愛されているタイ料理で、このチムチュム鍋が食べられるタイ料理店は、日本では極めて稀であり、本格的なチムチュム鍋としてはイサーンだけと言っても過言ではない。

・卵黄のヴェールで包まれた肉
チムチュム鍋は、肉を卵黄とよく混ぜて、それをグツグツと煮えている鍋に野菜とともに投入して食べる。しかし店主によると「沸騰してなくても入れていい」らしい。最終的には沸騰させるので完全に火が通るのだが、これがまだ、芳醇でうまい。







・卵黄の奥深いコクと旨味
肉が芳醇!? と思うかもしれないが、肉が卵黄に包まれた状態で鍋に投入されるため、卵黄の奥深いコクを強く感じさせつつ、肉の甘味がジュワッと広がるのである。

・本来は1人前では出していない
最初はそのままプレーンで食べても良いが、肉も野菜も米麺も、辛いタレに浸して食べるのが流れ。しかもこの鍋、シメに太麺を入れて食べるので、どんなに食いしん坊でも満腹になるのは間違いない。本来は1人前では出しておらず、しかもメニュー掲載されていないので、できれば2人かさらに大人数で行きたいところ。

ちなみに、パッ・シーユーという太麺を肉と野菜で炒めた料理も絶品と評判なのだが、それはまち別の機会にて紹介したいと思う。


もっと詳しく読む: 孤独のグルメ シーズン8 / 浅草のナムトックムーとチムチュム鍋 / タイ料理 イサーン(東京メインディッシュ) http://main-dish.com/2019/10/18/kodoku-no-gurume-season8-asakusa-thai/

イサーン
住所: 東京都台東区浅草2-17-3
時間: 17:00~翌朝5:00ごろまで
休日: 無休(要確認)