イタリアの人気都市フィレンツェ。風情溢れる旧市街は「花の都」と称されるほど美しいほか、ドゥオモをはじめとする歴史的建造物や博物館・美術館などが徒歩圏内に集まっているため観光がしやすいのが魅力です。

そんなフィレンツェの中心から少し離れた場所にあるのが、イタリア・ルネサンス様式の立派な佇まいが特徴的なピッティ宮殿。15世紀後半に商人のピッティが建てさせた邸宅は、後にメディチ家の手にわたり増築が繰り返されました。

館内には陶器博物館や馬車博物館など美術館・博物館がいくつか入っていますが、なかでも見ごたえたっぷりなのが今回紹介するパラティーナ美術館。メディチ家が収集した美術品1000点以上が豪華な部屋の中に展示され、イタリア芸術の世界にどっぷりと浸ることができる場所です。

パラティーナ美術館内はいくつかの部屋に分かれ、各部屋にはラファエロやボッティチェリ、ルーベンスなどイタリアのルネサンス、バロック時代を代表する芸術家の作品が所せましと飾られています。

特にラファエロの作品が多く、彼のファンなら1度は訪れたい場所ですよ。

「プロメテウスの間」に展示されているのは、ボッティチェリの肖像画や彼の師匠フィリッポ・リッピが描いた「聖母子と聖母の物語」など。

「イリアスの間」では、ギリシャ最古にして最大の叙事詩「イリアス」をモチーフにした天井画が見られます。描かれているのはオリンポスの神々と、彼らに囲まれるようにして中央に座っているゼウスの姿。

ラファエロの作品が7つ展示されている「サトゥルヌスの間」は、パラティーナ美術館のハイライトとも言える部屋。

聖母子画「大公の聖母」や「小椅子の聖母」のほか、高さ3mで迫力たっぷりの「天蓋の聖母」も展示されています。
部屋の中心に置かれているソファに座って、じっくり鑑賞するのもおすすめですよ。

パラティーナ美術館では他の美術館に作品の貸し出しを行っているため、「お目当ての作品が貸し出し中だった」なんて事がもしかしたらあるかもしれません。

各部屋の見学後、最後にたどり着くのが「君主の居室」。

歴代トスカーナ大公らが過ごしていた場所では巨大なシャンデリアが部屋を照らし、調度品や家具、肖像画など目に入る物全てが眩しいくらいに豪華絢爛です。

パラティーナ美術館をじっくり見学するのであれば、最低でも2時間は必要。立ちっぱなしで足が疲れるので、負担の少ない履き物での来館をおすすめします。

メディチ家の財と権力をそのまま形にしたかのような、素晴らしい作品ばかりをあつめたパラティーナ美術館。豪華絢爛な部屋の中で、イタリア・ルネサンスの巨匠がつくり出した世界観に酔いしれてみてはいかがでしょうか。

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