新型コロナウイルス感染拡大により、海外旅行はおろか、日常の外出すらも制限される日々。
旅好き・お出かけ好きの人は、自由に出かけられないことに対し、ストレスやフラストレーションを抱えて毎日を過ごされているのではないでしょうか。
しかし、こういった毎日もいつかは終わりが来ます。また自由に海外旅行が楽しめるようになるその日まで、今はしばしの脳内トラベルを楽しみましょう。
世界にはまだ見ぬ絶景がいっぱい!「コロナ後」に見たい絶景スポットとして、今回はフランス・アルザス地方の小さな町、リクヴィルをご紹介します。
フランス北東部に位置するアルザス地方は、絵本から飛び出してきたかのようなキュートな木組みの町並みの宝庫。
「木組み」といえばドイツを思い浮かべる方も多いと思いますが、アルザス地方はフランス領とドイツ領を行き来してきた歴史的背景があるために、ドイツ風の木組みの町並みがあちこちに残っているのです。
ジブリ映画「ハウルの動く城」の冒頭シーンのモデルとして一躍有名になったコルマールもアルザスの美しい町のひとつ。今回は、日本ではまだあまり知られていない「フランスの最も美しい村」の魅力をお届けしましょう。
それが、「ブドウ畑の真珠」の異名をとるリクヴィル。16世紀当時の面影をそのままに残すカラフルな木組みの町並みとブドウ畑のコントラストの美しさから「フランスの最も美しい村」のひとつに選ばれています。
リクヴィルを訪れて驚くのはその色彩の鮮やかさ。黄色、ピンク、緑、青・・・淡い色からビビッドな色味まで、色とりどりの木組みの建物の競演はなんとも鮮やかで、思わず叫びたくなるほどの可愛らしさです。
周囲をブドウ畑に囲まれた小さな田舎町でありながら、メインストリートにはカフェやレストラン、土産物屋などが軒を連ね、なんとも華やか。「田舎町」の概念が変わってしまうほどです。
木組みの建物らしい素朴な温かみを残しながらも、洗練されたアレンジに、フランス人らしい意識が感じられます。どこを切り取っても絵になるので、写真好きな人はどこから写真を撮ればいいのか迷って困ってしまうかもしれません。
そんな華やかな風景がある一方で、路地裏に足を踏み入れると、静寂の世界が広がります。
「観光地」としてのリクヴィルではなく、「人々の生活の場」としてのリクヴィルの表情が見え隠れします。
古い農具や井戸などがあり、田舎町らしい暖かく素朴な雰囲気…路地裏好きにはたまらない、味わい深い路地裏の数々に出会えますよ。
メインストリートの華やかさと、路地裏の素朴さという対照的な魅力が、リクヴィルが多くの旅行者を惹きつけてやまない理由のひとつなのでしょう。
リクヴィルの町を歩いていると、人々の町に対する「愛」をひしひしと感じます。ここに暮らす人々が、町と古い木組みの家を慈しみ、時代を超えて大切に守ってきたからこそ、この美しい風景がある ― そう考えると、宝石のような町並みがますます愛おしく感じられるはず。
ブドウ畑に囲まれ、箱庭のようにひっそりとたたずむリクヴィル。この小さな田舎町には「フランスの最も美しい村」の称号にふさわしい魅力がぎゅっと詰まっています。
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