味覚は人それぞれだし、安易に「世界一美味しい」なんて言うべきじゃないかもしれないが、少なくとも今までの人生のなかで、もっともハイレベルでハイクラスなハイクオリティのパスタと出会った。

・センスとスキルなくして作れない「匠のパスタ」

イタリアンの名店「イルフォルノドーロ」(熊本県熊本市中央区手取本町3-9-1)の死神パスタだ。激辛なキャロライナリーパーを使用しながら、しっかりとパスタとして美味しさを堪能できる料理として仕上げてあり、まさにセンスとスキルなくして作れない「匠のパスタ」といえる。

・辛さと旨味のバランスは難しい

激辛をウリにした料理は多々あるが、辛さと旨味のバランスが崩れていることが多く、激辛重視で旨味を犠牲にしたものだらけ。逆に旨味重視にすると辛さが物足りず。辛味、旨味、食感、それらのバランスが崩れているわけだ。

だがしかし、イルフォルノドーロは死神パスタは完璧だ。









・そのすべてが完全シンクロ率100%

イルフォルノドーロは死神パスタは、辛味の度合い、辛味の質、塩味、酸味、そしてパスタの質と茹で方、そのすべてが完全シンクロ率100%。辛い! 辛い! でもウマい! 辛いのに止まらない! 辛味は痛覚を刺激しているといわれているが、死神パスタの辛味は辛味でありながら旨味を増幅させているのである。モッツァレラチーズを足すとさらに絶品だ。

・店主と店員に敬意を表したい

トマトベースのパスタにありがちな「トマトソースの塩分強すぎてバランスが崩れている」ということもない。そもそもトマトソースが旨味濃厚なので、スプーンですくってでも食べたくなるレベル。激辛なキャロライナリーパーをここまで素晴らしいパスタに仕上げた店主と店員に敬意を表したい。

そしてこの死神パスタのソース、ラザニアやドリアにしても美味そうなのだが……。いつか食べてみたい。

もっと詳しく読む: 【究極グルメ】現時点で世界一美味しいと感じたパスタが熊本県にあった(東京メインディッシュ) https://main-dish.com/2020/12/22/kumamoto-pizza-napoletana-il-forno-doro/

Pizza.肉.ワイン.イルフォルノドーロ
住所: 熊本県熊本市中央区手取本町3-9-1
時間: 12:00~15:00 18:00~23:00 (要確認)
休日: 無休 (要確認)

<執筆>
クドウ: ガジェット通信、ロケットニュース24、Pouchの初代編集長で創設者。TVチャンピオン「焼肉王選手権」「デカ盛り王選手権」に出場しどちらも準優勝。日清公認のどん兵衛士の称号を得ており、どん兵衛とラーメン二郎要素を融合させた「どん二郎」のネーミングやレシピを考案。空条海苔助の名義で「世にも微妙なグルメレストラン」「彦龍のノリヒコさん」などを出版するB級グルメ研究家で「月曜から夜ふかし」などにも出演。イタリアをめぐりピザを食べる旅をするほどピザマニア。昭和的な「個人経営の焼肉屋」をめぐる旅をする焼肉マニア。秘境ドローンカメラマンもしている秘境グルメマニア。