米SEC(証券取引委員会)は9月29日、4つのビットコイン上場投資信託(ETF)に対して、上場可否判断を延長すると発表した。
審査期間が延長される4つのビットコインETFは、Global X Bitcoin Trust、Valkyrie XBTO Bitcoin Futures Fund、WisdomTree Bitcoin Trust、Kryptoin Bitcoin ETFで、全てにおいて可否判断を延長するという。新たな審査期限はGlobal X Bitcoin Trustが11月21日、Valkyrie XBTO Bitcoin Futures Fundが12月8日、WisdomTree Bitcoin Trustが12月11日、Kryptoin Bitcoin ETF が12月24日となった。
SECは4つの文書の中で、「提案されているルール変更に関する行動を起こすためには、より長い期間を指定することが適切であると判断している。」と述べた。
海外ではすでに複数の暗号資産ETFが承認されているが、米国では暗号資産ETFが承認された事例は一度もない。米国で暗号資産ETFが承認されると、米国の個人投資家が暗号資産の現物を直接、購入・保有することなく、暗号資産市場に参入できる。また、投資家がETFの購入を進めれば、ETFを運用する企業による暗号資産現物の購入量は増加していくため、米国でのETF申請には注目が集まっている。
SECのゲンスラー委員長は先日、ビットコイン先物ベースのETFについて言及をしていたという。他国で次々と暗号資産ETFが実現していることもあり、ビットコインETFの今後の展開には引き続き注目が集まりそうだ。