2020年3月から大阪難波・近鉄名古屋間を約2時間で結んでいる、近畿日本鉄道の特急ひのとり。
これまでの近鉄のイメージを刷新するメタリックレッドの車体は格好良く、ゴージャスなプレミアム車両も話題になので、鉄道ファンでなくても一度は乗ってみたくなります。
先日、筆者は近鉄名古屋から大阪難波まで特急ひのとりに乗ってきました。初めての乗車ということでプレミアム車両を予約。ネットから好きな車両と席を選んで予約できるので、もちろん先頭車両を選びました。
なお、ひのとりは、2021年7月2日までは「1か月前の同日から予約可能」でしたが、7月3日から現在のところ「2週間前の同曜日から予約可能」となっています。先頭車両の前のほうに座りたい場合は早めの予約がおすすめです。
ひのとりは6両編成と8両編成があり、どちらの場合も先頭車と最後尾の車両がプレミアム車両、それ以外(中間)がレギュラー車両となっています。
筆者が乗ったひのとりは6両編成だったため、1号車と6号車がプレミアム車両でしたが、近鉄名古屋から大阪難波へ向かうときは6号車が先頭車、大阪難波から近鉄名古屋へ向かうときは1号車が先頭車というように、反対になるのでご注意ください。
プレミアム車両は、普通の車両よりも床が一段高くなった「ハイデッカー」と呼ばれる構造です。床が高いので、窓からの景色がより楽しめます。
目線が運転士よりも高く、前方のガラス越しに景色やすれ違う列車がよく見えるのもポイント。
シートは通路を挟んで一人掛けと二人掛けが配置されています。シートピッチは130cmあり、足元がかなり広く感じました。
電動リクライニングと伸縮式電動レッグレストが付いているので、体をゆったりとシートに預けてくつろげます。座席には本革が使われいて、すべすべの手触り。
ヘッドレストの高さや角度も調節できるので、首が痛くなることもなく快適です。
すべてのシートで「バックシェル」を採用しているので、シートを最大まで倒したとしても、後ろの人の迷惑になりません。
座席にはミニテーブルとカップホルダー、そして電源が完備されているので安心です。
車内(プレミアム車両を出たところ)にはカフェスポットがあって、200円で淹れたてコーヒーを購入できます。
ひのとりには車内販売はありませんが、お菓子の自動販売機もあるので小腹が空いたときもにありがたいです。キーホルダーなど、ひのとりのオリジナルグッズもありましたよ。
先頭車両は見晴らしが良く、鉄橋を渡るときや向こうから来る列車とすれ違うときは興奮しました。速度では新幹線に及びませんが、新幹線にはない楽しさがひのとりにはあるなと感じます。
ひのとりはレギュラー車両も決して悪くはありません(レギュラー車両もバックシェル採用)。
しかし、プレミアム車両とレギュラー車両の価格は近鉄名古屋・大阪難波間でも700円しか違わないので、せっかく乗るのならプレミアム車両をおすすめします。
ひのとりのコンセプトは、「移動時間を、くつろぎの時間へ」。単なる移動手段としてではなく、ゆったりとした空間や特別感のある眺望のおかげで、目的地に向かう間も旅を楽しめます。
筆者は名古屋・大阪間の移動はもっぱら新幹線でしたが、これからは新幹線とひのとりを使い分けたくなりました。まだひのとりに乗ったことがない方、機会があればぜひ乗車してみてください。
公式サイト:近畿日本鉄道 特急ひのとり
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