日本暗号資産取引業協会(JVCEA)は19日、暗号資産取引月次データ(2018年9月〜2021年9月)及び現物取引高上位暗号資産データ(2021年9月)を公開した。

暗号資産(仮想通貨)交換業者数は29社、2021年9月次における現物取引高は約2兆円で前年同期比2.8倍に増加した。ただ、相場が急上昇して大きな盛り上がりを見せた4月取引高の4兆円と比較すると大きく減少していることが明らかになった。また、3月からの半年間では利用者預託金残高(預かり残高)がほとんど変化していないことがわかった。

ビットコインの保有残高は半年間でほとんど変わらず同水準になった。ただ、3年間の推移で見てみると減少傾向にあることが明らかになった。アルトコインも大きな変化はなかったが、新規に上場したXLMが約114億円、QTUMが約73億円、BATが約51億円の預かり残高となった。

2021年9月の現物取引高上位暗号資産は、1位がビットコイン、2位がイーサリアム、3位がXRPと依然として変化はなかったが、前月9位だったオーエムジー(OMG)が5位に浮上した。国内の取引所では引き続き、新規上場するアルトコインに人気が集まっていることが窺えるデータとなった。

直近のビットコイン価格は3~5月に付けた高値を超えて推移していた。9月までのデータでは、暗号資産市場の盛り上がりは一旦落ち着きを見せたようだが、再度相場が急上昇した10月、11月の暗号資産取引月次データはどのように推移しているかに注目が集まりそうだ。