とうとう小池モンスター知事のヤバい本丸が現れてきたねぇ。

オレ個人的には市場移転延期による「環状2号線建設の遅れ」ってのが、もっとも罪深いことだと思う。でも実際に小池さんが辞任まで追い込まれるような、小池都政にとって致命的な打撃となると思われるのが、今回の「やらせ質問疑惑」だ。

質問案に小池氏のアカウント名 やらせ疑惑指摘の都民ファ:2018年4月27日 共同通信
https://this.kiji.is/362282975414617185?c=113147194022725109

“都民ファやらせ質問疑惑”保存者名が「ecoyuri」:2018年4月27日 テレビ朝日
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000126042.html

質問作成に“都知事関与” 都議会議員が説明要求:2018年4月27日 NHK
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180427/k10011419761000.html

そもそも、これは昨年9月の都議会の質問にたった樋口高顕都議が、当時「東京都の顧問」だった小島敏郎氏に質問内容について助言、指導を受けていた、という話から騒ぎが始まったンだ。

でも、正直これを初めて聞いたとき、「えっ? 何が問題なの?」と思った。

だって樋口都議は数ヶ月前に都議になったばかりの一年生。今となってはみんなご承知のことだが、希望の党と同様、都民ファーストの会は例の小池劇場に乗じて出来た”泡沫政党”にすぎない。
そこには頼りになる先輩もいないし、樋口氏自身も東京都や都政の勉強をどれくらいされてきたのかは、数々の発言を聞いて、疑問しか感じてなかった。それが自身で議会質問をするに当たり、どなたかにアドバイスを求めるのは当然だと思った。

ところが「聞く相手を間違っていた」というのが、この問題の本質なんだ。

国会は「議員内閣制」で運営され、方や地方議会は「二元代表制」で運営するよう憲法で定められている。国のことはさておいて、地方議会の「二元代表制」ってなんだ?

魚屋のオレが説明するのもおかしな話だが、簡単にいってしまえば、知事も選挙で選ばれて、議会を構成する議員も選挙によって選ばれてるってこと。

そして、その各々の役割というは、知事は議会に対し議案を提出し、また人事を決めることが出来る。一方議会は議案を審議して知事の行政を監視するという立場になる。ここまでいえば、誰でもわかるとは思う。

議会が開かれるより以前に、知事(都庁側)と、その監視役である議会を構成する議員が議会でやりとりされるその質問について相談してたら、議会自体が八百長、出来レースの場ってことになっちまうってこと。

今の国会の委員会質疑をみてるとその陰もねぇが、オレは議会ってモンはガチンコで対決する場だと思っている。まったく今の野党のくだらなさには、あきれるばかりだよ。

話を都政に戻す。このやらせ質問は、かっこいい言い方をすれば「二元代表制」を毀損する行為ってことになる。

でもこのニュースが流されるまでは、彼方此方から聞こえてきてたが、単なる噂話の範疇だった。

■文書の保存者名の「ecoyuri」って、あの人のアカウントじゃねえか!

「知事側近作成ファイル上書き」都民ファ 質問疑惑都議 やらせは否定:2018/4/17 東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201804/CK2018041702000153.html

 で、2週間ほど前のこの記事で当事者の樋口都議は

「やらせ質問の疑念を持たれている都民ファーストの会の樋口高顕都議は十六日、報道陣の取材に応じ、都に事前にメールで送った質問案のうち一件は、文書ファイルの作成者名が当時、都顧問だった小島敏郎氏であることを認めた。この文書の公開は『差し控えたい』としつつ、『やらせ質問ではない』と述べた」

その「差し控えたい」とおっしゃってた文書が出てきて、そこにゃぁ「ecoyuri」※と書いてあったってこと。そりゃ差し控えるわなぁ。

少しずつではあるが、小池都政の化けの皮がはがされてきてる。その中でも「やらせ質問疑惑」は今後大きな目玉になってくるだろう。今後が楽しみだねぇ。

※編集部注:「ecoyuri」は小池知事のTwitterのアカウント名であり、小池氏が提案する”エコライフ時代の新しいブランド”の名称でもある。ecoyuri.comをWHOISで検索すると、ドメインの所有会社名(Registrant Organization)は「KOIKE OFFICE」となっている。