米決済大手Visaは30日、NFT(非代替性トークン)を通じてスモールビジネスを加速させることを目的とした「Visa Creator Program」を開始した。
同プログラムは、アーティスト、ミュージシャン、ファッションデザイナー、映画制作者などでNFTをビジネスモデルに取り入れようと取り組んでいる人たちを支援するようで、5つの主要な分野でクリエイターをサポートすることに重点を置いているという。具体的には、技術やプロダクトに関する指導、コミュニティの構築、Web3.0及び仮想通貨などで活躍する人の話を聞く機会、Visaのクライアントやパートナーとの交流、クリエイターの成長を支援する助成金、などをサポートする。
同社は10月に初めてクリエイタープログラムの構想を明らかにした。当時、元プロ野球選手でAkuのアーティストであるMicah Johnson氏とのパートナーシップに言及していた。Johnson氏は、NFTを始めたばかりの頃、新しい世界で自分を確立するためにNFTの専門家や支持者のコミュニティに頼っていたという。今回、「Visaと協力して、NFTの旅に出る若いアーティストに同じような指導を提供することに興奮している。」と述べた。
また、Visaの暗号資産部門責任者であるCuy Sheffield氏は、「NFTはクリエイターエコノミーの強力なアクセラレータになる可能性を秘めています。Visa Creator Programを通じて、デジタル商取引の新しい媒体を利用するのを支援したいと思います。」と述べた。
現在、約5,000万人のアーティスト、ミュージシャン、あらゆるジャンルのクリエイターが、収入源としてコンテンツを公開している。クリエイターエコノミーは市場規模が1000億ドル以上と推定されており、スモールビジネスの中でも最も急速に成長しているカテゴリーの一つとされている。