中国外務省の華春瑩(か・しゅんえい)報道官が7日夜、自身のツイッターを更新。台湾の首都・台北では中国料理店が多く営業していることを根拠に、台湾の領有権を主張する投稿を行い、ネット上で物議を醸している。
華報道官はこの日、「百度(バイドゥ)マップでは、台北には38の山東ギョーザの店、67の山西麺の店がある。味覚はごまかせない。台湾は常に中国の一部でした。行方不明になった子は、いずれ家に帰ります」と英文でツイートした。
こうした華報道官の投稿をに対し、国境の壁を越えてネット上からは猛ツッコミが集まっている。この投稿のコメント欄は現在、英語・中国語によるツッコミが入り乱れ、さながら国際大喜利大会のようになっている。
「Starbucks, McDonalds, KFC and Pizza Hut in Shanghai. Does it mean Shanghai belongs to the West?(上海にはスターバックス、マクドナルド、KFC、ピザハット。上海は西洋に属するということですか?)」
「Google Maps lists 200+ KFC restaurants in greater Beijing. Palates don't cheat. China has always been a part of Kentucky. The long lost child will eventually return home.(Google マップには、北京には200以上のKFCがリストされています。味覚はごまかしません。中国は常にケンタッキーの一部でした。行方不明になった子は、いずれ家に帰ります)」
「There are about 200 Paris Baguette in China,more than 3000 in South Korea, and also in Vietnam, Singapore and the US... man France rules the world !(中国には約200のパリのバゲットがあり、韓国には3000以上あり、ベトナム、シンガポール、アメリカにもあります...フランスは世界を支配しています!)」
「There are over 100 ramen restaurants in Taipei, so Taiwan is definitely a part of Japan.(台北には100以上のラーメン屋があり、台湾は間違いなく日本の一部です)」
また、同報道官の投稿を報じるニュース記事に触れた日本人ネットユーザーは「最初は笑ったけど、よく考えるとこのレベルの頭の悪さで強欲な人が中国では政治家だと思うと本当に怖い」「この話の深刻な部分は、北京にはモスクワと同様に『文化や民族の分布と国境の区別がつかない人間が仕切ってる』と言う点だ。彼らはその保護を名目に他国の社会を侵す戦争を始める」「怖いのはこの幼児性。一般常識からズレているという事は、そういう行動に出る危険があるという事。ロシアと同じで失笑するような理論や理屈でも、それを信じて攻め込む可能性があるという事」「中国は国を挙げてトンデモ理論を押し付けてくるからマジ怖い」など、中国の高官でありながらあまりに論拠に乏しい発言を危惧する声も多かった。