9月15日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)で、自民党の下村博文元政調会長(68)が、2021年の衆議院選挙の際、旧統一教会の関連団体から推薦状を受け取った疑惑について報道。テレビ朝日解説委員の玉川徹(59)が下村氏の釈明を猛批判した。

昨年の衆院選の際、旧統一教会の関連団体・世界平和連合から推薦状を受け取っていたことが14日に『文春オンライン』で報じられた下村氏。しかし、このことについて自民党が行った“党内点検”では自己報告していなかった。

下村氏は同日に取材に応じ、「地元の元都議会議員の方が主催するミニ集会に行ったときに(世界平和連合の人が)いきなり横断幕を出してですね、そして推薦状を私に渡してもらった」と経緯を説明。その集会は旧統一教会の関連団体が開いたものではなく、推薦状が渡されることも事前に知らなったとのこと。そのため、党に報告していないといい、組織的支援も否定。一方、「応援してもらう立場なので(推薦状は)その場で受け取った」と話していた。

『文春オンライン』は、下村氏が推薦状を手に笑顔を浮かべている記念写真も報じている。この話題について玉川は、「推薦状ですよね?推薦状をああやってもらって記念写真まで撮って、『関係ありません』はないんじゃないですか?」と指摘。「もともと、(旧統一教会と)関係があってもなくても法的には問題ない」としつつも、「関係がないって言いたいんだろうけど、関係ないとは言えないじゃないですか、これ」と下村氏の主張に呆れた様子を見せた。続けて、玉川は「じゃあ、ほかのところで推薦状を出しているところは、『推薦状もらったけど推薦されてません』って言うんですか?下村さんは」とし、「それはおかしいでしょ、常識的に言って」と苦言を呈していた。

「この下村氏の釈明に対しては『本当に苦しい言い訳』『それでも関係ないで押し通せると思うのが政治家か』『なんでもホイホイ受け入れたんだろうな』といった疑念の声が高まっています。また、自民党が行った調査についても、結局後になってからマスコミに関係が報じられていることもあり、まったく意味がないものだったことが明らかに。下村氏が信頼を失ったのはもちろん、自民党への国民の不信感もまた高まった形になりました」(政治記者)

お粗末すぎる自民党の“党内点検”だったが、今後も下村氏のようなケースが続出しそうな雲行きだ。