韓国のユン・ソンニョル大統領(61)が21日、訪問先の米ニューヨークでジョー・バイデン大統領主催の会合に出席した際、カメラの存在に気づかずに米国を侮蔑する暴言を側近に語り掛けて非難を浴びている。

ユン大統領はこの日、感染症対策に取り組むグローバルファンド増資会合の場で、米国が60億ドル(約8600億円)の出資を表明した後の記念撮影時に「もし、こいつらが議会で可決しなかったら、バイデンのクソメンツは丸つぶれだな」と側近に韓国語で話し掛けている場面を韓国MBCに撮影された。

この映像はネット上で瞬く間に拡散され、YouTubeではすでに再生回数200万に迫るなど韓国内で物議に。ワシントンポスト、ブルームバーグ、FOXニュース、CNN、CBSニュース、ニューヨークポスト、シアトルタイムズら米メディアも一斉に報じるなど国をまたいだ騒動になっている。

韓国大統領室はこうした事態を受けて22日、ユン大統領の暴言とされる発言はジョー・バイデン米大統領や米議会のことを指したものではなかったとした上で、「うそで同盟国を仲たがいさせることこそ国益を自ら損ねる行為だ」とするコメントを発表している。

就任早々、史上最低の支持率を記録したとされる韓国ユン大統領。韓国内でのさらなる批判の高まりに頭を悩ませそうだ。