4月8日放送の『中居正広のキャスターな会』(テレビ朝日系)で、劇団ひとり(46)が男性が“育休”を取得することに対する戸惑いを明かす場面があったが、視聴者から「ただ理解する気がないだけ」との声があがっている。

政府は、少子化対策の一環として2030年度には「男性の育休取得率85%」を目指すと発表。現在、女性の育休取得率が85.1%なのに対し男性の育休取得率は13.97%。これを女性と同じ水準まで引き上げたい考えだ。なお、今年4月からは従業員1000人以上の企業では、年に1回、男性の育休取得率の公表が義務づけられる。

3児の父親である劇団ひとりは、育休を「考えたことない」そうで、育休取得が広まったとしても「僕はなかなか難しい」とコメント。「自分のレギュラー番組とかを休めない世代です。『取って当たり前なんだよ』って子どもの頃からすりつけられないと、なかなか(育休を取るという考えに)ならない」と説明。

一方、社会学者の古市憲寿氏(38)は「自分は取らないけど、人がとることに関しては寛容な人は増えてきたんじゃないですか」と社会全体では取りやすくなってきたと話したが、劇団ひとりは「でも、そのときやってる仕事がほんとに『すごい楽しい!』ってあるじゃないですか。『このプロジェクトがどうしてもやりたいんだ!』ってときに、とれるかな?」と、仕事と天秤にかけたときに仕事を選ぶ可能性を示唆。

しかし古市氏から「でも女性はそこで(出産のためにも休みを)とらなきゃいけないから。そこはフェアじゃない」と指摘されると、劇団ひとりは「そうだよね」と納得。池田美優(24)が「本当は女性側も『働きたい』って人いっぱいいるんじゃないですか」と言うと、古市氏は「女性の育休取得が長いから、本当は女性が最初の半年、男性が残りの半年みたいなのがいずれは理想っていうか。そしたら仕事から離れる期間が男女ともに同じになるから、それが一番フェア」だと持論を語った。

劇団ひとりの語った“男の本音”に視聴者からは「そもそも『古い考え』って言い訳を繰り返してたけど、劇団ひとりはただ理解する気がないだけだと思う」「さっき劇団ひとりさんが男性育休の話題で面白いプロジェクトがあったら育休したくないって言ってたけど、血を分けた我が子より自分が楽しい事を優先するって事ですね」「自分のキャリアが途絶えることや、帰る場所がなくなる不安をしきりに言ってて。面白いプロジェクトに携わっていたら……とか。そりゃ女性だって全く同じだわ」「そこ違うよ。問題点が違う。女性は言えないんだよ?仕事が大事だから育休取りませんって」との声が集まっている。

「男性が育休を取ることのデメリットを語っていた劇団ひとりですが、すでに女性はそのデメリットを受けています。男性と違い女性は“仕事”と“出産”のどちらかを選ばなければならないという状況に追い込まれている人がかなりおり、その結果、ワンオペ育児になったりキャリアを手放したり、手放したくない人は出産を諦めるなど出産・育児の負担が女性にばかり偏っているのが現実です。そのため、男の本音を語った劇団ひとりに違和感を抱いた人が多かったようです」(週刊誌記者)

男女平等に子どもを育てていく社会になるには、劇団ひとりの言うように子ども時代から“育休”に対する意識改革が必要となりそうだ。