4月11日放送の『めざまし8』(フジテレビ系)で、チャットGPTについて特集。MCの谷原章介(50)の発言に視聴者から苦言が集まっている。
10日午前に岸田文雄首相(65)と面会した、チャットGPTを開発した「オープンAI」のサム・アルトマンCEO(37)。アルトマン氏は午後には自民党の「デジタル社会推進本部」の会合に出席。日本に事業拠点を新たに設ける意向を明らかにしたという。
一方、教育面などではチャットGPTの使い方について懸念されており、上智大学ではリポートや学位論文でチャットGPTの無許可での使用を認めないと発表したほか、東京大学でもAIのみを用いたリポート作成は認めないという方針を打ち出している。
こういった教育上での懸念について谷原は、「確かに文章を読む、思考する能力が落ちるんじゃないかって言われてますけど、チャットGPTにオーダーして書いてもらったことを読むことで、もしかしたら読解力とか、自分で文章を読む機会っていうのは増えるかもしれないですよね」と指摘していた。
しかし、この発言に視聴者からは「考える能力が低下するぞ。PC・スマホのおかげで漢字書けなくなってるし」「楽観的に見過ぎだと思う」「自分が詳しいこと聞いてみるとすぐ分かるけどAIは平気で嘘をつく。そして指摘するとすぐ謝って終わり」といった苦言が集まっていた。
世界に目を移すとチャットGPTはイタリアがすでにアクセスをブロック。それに続き、ヨーロッパでは規制の動きが出始めている。また、多くの大企業では社員がチャットGPTに重要機密を書き込んでしまうことで情報流出が深刻化している。こうした動向を受け、アルトマン氏は日本に拠点を置き、新たな展開を行っていくものと見られている。そのため、谷原もチャットGPTに対し好意的な意見を述べたものと思われるが……。
「そもそもリポート作成にチャットGPTを求めている層は、自分で考えずに効率よく答えを求める層。そうした人がチャットGPTに出力してもらった文章をあらためて読み直すとは考えにくく、谷原の発言は的外れなものとなっていました。また、チャットGPTが出力する情報に誤りが多いのも確か。その点を指摘しなかった谷原に不信感を募らせた視聴者もいたようです」(週刊誌記者)
日本では野放し状態のチャットGPTアゲは今後も続くのだろうか。