オリジナル化粧ブランド「マナラ」「アールオム」「アクナル」を企画・販売する株式会社ランクアップは7月25日(木)に東京都内の同社本社にて「ランクアップ 自由研究イベント」を開催した。
このイベントは社員の子どもを集めて開催するもので、外部から講師を招いて社員の子どもの夏休みの自由研究をサポートしている。女性活躍推進企業として取り上げられることも多いランクアップだが、子どもを持つ同社の社員の夏休みの宿題負担を少しでも解消することが、その狙いである。
同イベントは毎年開催していて、今年のテーマとなったのは「家事」と「お手伝い」。内閣府男女共同参画局が2024年6月に公開した「令和6年度 男女共同参画白書」では、育児・介護ともに、依然として担い手は、男性よりも女性の方が多いという結果が出ており、日本は出産育児の負担が女性に偏りすぎていることも要因となっている。
さらに、近年少子化により家事参加よりも「学力をつけさせたい」と考える親が増加傾向にあり、子どもがお手伝いをする機会が減っているとも言われている。
これらの課題に着目したランクアップでは、家事をテーマに様々な講演や講座、授業を行っている「にぎやか合同会社」の粂井龍三さんと粂井優子さんを講師として迎えて、社員の子どもの小学生1~6年生の5名が自由研究として家事の手伝いのやり方を学ぶイベントを実施した。
イベントでは、子どもたちに事前にプリントを配布。プリントにイベントで学んだことを書き込んでいけば、そのまま学校に自由研究として提出できるので、自由研究に悩むママ社員は大いに助かったことだろう。
イベントは、まずは座学からスタート。「リラックスして自由に聞いて」と子どもたちに呼びかけた粂井龍三さんは、お手伝いをすることによって「計画を立てる力」「考える力」「思いやりの心」が身につくと説明。お手伝いは自分自身の成長につながると子どもたちに語りかけた。
座学に続いての実技では、子どもたちは洗濯もののたたみ方と雑巾しぼりを学んだ。くつ下、タオル、Tシャツを使って、粂井龍三さんがそれぞれ3種類ずつ、計9種類のたたみ方を子どもたちに紹介。3種類のたたみ方の中にはそれぞれ1種、難易度の高いものも用意されていたが、「◯秒以内にできるかな」とストップウォッチで時間を測りながら練習するなど、ゲーム性のあるレクチャーが実施されたため、子どもたちは夢中でチャレンジ。全員がすべてのたたみ方をマスターしていた。
雑巾しぼりでは粂井優子さんが講師となり、力を込めやすいしぼり方を伝授。しっかりとしぼった雑巾を手にした子どもたちは、ママが働くランクアップのオフィス内の拭き掃除にもチャレンジした。
イベントの後半では、子どもたちがママたちの前で洗濯たたみを披露。手際よくTシャツなどをたたむ我が子の姿を見たママは「すごい技でびっくりしました」「これから家事の戦力になってくれそう」などとコメントした。
家事のお手伝いの技術を身につけた5人の子どもたちには、講師の粂井龍三さんから修了証が授与されて、イベントは無事終了。夏休みの自由研究は子どもだけでなくママにとっても負担になるため、今回のイベントは、自由研究の負担と家事負担の両方の負担に貢献する内容になっていた。