続いて、和やかな雰囲気のなか、お点前が開始。お点前とは、茶の湯において亭主が客の前で茶道具を清め、抹茶を点ててふるまうまでの一連の作法を指します。単にお茶を淹れるというだけでなく、洗練された美しい所作を通じて客をもてなすという精神的な意味合いを持ちます。そのおもてなしの心(数寄の精神)は、かつての武士の美意識にも通じるものがあるに違いありません。

お点前では、まず亭主が水さしや、棗・茶杓を乗せた茶碗など、お点前に使うための道具を運び、畳の上の決められた位置に配置します。そうすることで、これから始まる茶の湯の空間を整えて、客を迎える準備ができたことを示すのだとか。

その後、亭主は袱紗で道具を清め、茶碗に抹茶とお湯を入れて点てます。手順としては、まず茶杓で棗から抹茶をすくって茶碗に入れ、次に釜の湯を柄杓で汲み、茶碗に注ぎます。湯を入れたら、茶筅を使って手早くかき混ぜ、きめ細やかな泡が立つように抹茶を点てる所作をする流れです。

亭主から正客へ、点てたお茶が差し出されました。亭主は茶碗の正面を客に向けて畳の縁の内側に置き、客は差し出されたお茶に一礼し感謝の意を示してから茶碗を手に取るのが作法だとか。お茶をいただく際に、茶碗を少し回して正面を避けることも教えてもらいました。

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