「花の都」として世界中の人々から賞賛されているフランス・パリ。
ミシュランの星が与えられたレストランの数でも東京に次いで世界第2位であるパリは、やはりヨーロッパにおける食文化の中心の1つといっても過言ではありません。
例えば、パリで人気となっている絶品フレンチのお店「ギャール・オ・ゴリーユ(Gare au Gorille)」や、伝説の大衆食堂と言われている「ブイヨン・シャルティエ(Bouillon CHARTIER )」、そしてあの名優ジェラール・ドパルデューも通うパリのステーキ専門レストラン「ル・ローシュベム(Le Louchebem)」に、パリのリヨン駅に燦然と輝く老舗レストラン「ル・トラン・ブルー(Le Train Blue)」、さらには、映画「アメリ」の舞台となったパリ・モンマルトルの喫茶店など、数え上げればキリがありません。
そんな名店ひしめくパリの街中に日本スタイルでうなぎを提供するうなぎ屋さんがある事をご存知でしょうか?
今回はフランス・パリで味わえる日本のウナギ料理のお店「野田岩」をご紹介します。
・本店は麻布にある鰻の名店
「野田岩」といえば、誰もが知ると言っても過言ではないほどの鰻の有名店。
野田岩の創業は、およそ200年前、第11代将軍・徳川家斉の寛政年間。
江戸時代からの技術と美味しさを今日まで変わることなく守り続けており、その卓越した調理技術に裏打ちされた美味しさによって、多くの人々に美味しい鰻をいまでも提供し続けています。
そんな歴史とその歴史に負けない不断の努力を続けているお店の味がパリで楽しめる、まさに挑戦し続けてきた野田岩を体現するかのような店舗こそパリ支店なのかもしれません。
・1996年から営業しているパリの「野田岩」
そんな野田岩パリ支店は日系関連のお店が多く並ぶ地域、パリ1区サントノレ通りにあります。
1996年にオープンしたこちらの支店は、フランスであっても日本のスタイルを貫いている、凛とした店構え。
店内は和のテイストで統一されており、非常に洗練されていますし、さらにwifiも使えるので、非常に便利で日本人にとっては非常にゆったりと落ち着けるスペースとなっています。
日本酒の品揃えも、ヨーロッパの和食屋さんではなかなかお目にかかれないようなラインナップが揃います。
・フランス・パリで味わう鰻とは?
なかなか味わえないフランス・パリでの鰻となれば、まずは日本酒と肴を楽しみながら、鰻の焼けるのを待つ、そんなオツな時間をすごしてみてはいかがでしょうか。
自分好みのお酒とそのお供を味わえば、この場所がフランスのパリであることを忘れてしまいそうな感覚すら覚えてしまいます。
白焼きをワサビ醤油でいただきながら、好みの日本酒を飲む、まさに日本と変わらないスタイルで美味しい時間を堪能できます。
もしメニューにウナギまぶしがあるようであれば、オーダーしてみるのもオススメです。
名古屋のひつまぶしのような形で、1度に3つの食べ方でパリの鰻を堪能できます。
そのまま食べてよし、
薬味や海苔をのせて食べてもよし、
最後は濃厚なダシでお茶漬けにして食べてもよし、
三拍子そろった味わいを、堪能する事ができます。
異国の地を旅した時に、ふと日本の食べ物を味わいたくなる、そんな瞬間が訪れたのなら、その場所で本当の日本食を提供しているお店を訪れてみてはいかがでしょうか?
日本とは異なる環境や食材調達状況など、様々な苦難を乗り越えて提供されるその逸品は、日本では決して味わえない、まさに世界の中の日本を感じる事が出来るに違いありません。
そんなパリの旅を楽しんだのなら、きっとパリのことも、日本のことも、これまでよりももっと好きになるに違いありません。
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お店 野田岩 パリ支店
住所 272, rue Saint-Honore-75001Paris
営業時間 12:00 ~ 14:30 / 19:00 ~ 22:00
公式HP http://www.nodaiwa.com/en/