ビットコイン(BTC)は26日、68万円前後で推移。現在の取引価格は69万993円で前日から1.93%上昇した(記事執筆時)。
イーサリアム(ETH)は、5万1239円で2.76%上昇。ビットコインキャッシュ(BCH)は8万3712円で1.06%上昇。リップル(XRP)は 53.34円と1.30%上昇した。
仮想通貨市場は先週末に「ビットフライヤー」など国内取引所6社に金融庁から業務改善命令が出たことで急落。一昨日、今年になって最底値である64万円台まで落ち込んだが、その後、反発。しかし小幅な伸びで、先週の水準には達していない。6月19日以来、この1週間でビットコインは64万円から74万円のレンジ相場で取引されている。
ここ最近での注目すべきニュースは、「Mt.Gox」の民事再生手続き開始が決定し、破産手続きは中止になったことだろう。債権者にビットコインによる返還が可能となる民事再生は、これまで投資家たちをたびたび悩ませてきた“下げ材料”だったMt.Goxの「売り圧」がなくなる可能性が高くなり、仮想通貨市場にとっては好材料だ。
また本日は、コインマーケットキャップの上位100通貨のうち9割以上が先週末の下落からの反発で上昇傾向となった。
この日、コインマーケットキャップで最も伸びが大きいアルトコインは、時価総額77位のシータトークン(THETA)で、伸び率は29.80%を記録した。取引価格は1 THETA=19.14円とっている。
続いて伸び率2位は時価総額74位のコーテックス(Cortex)だ。伸び率は29.05%を記録した。取引価格は1Cortex=86.21円となっている。
コーテックスはイーサリアムベースで開発されたAI(人工知能)自律型システム。AIにスマートコントラクトを利用することで、情報、学習などのアプリケーションを構築することが出来るのが特徴だ。
一方、大手取引所のバイナンスで、もっとも大きな伸びを示しているのも時価総額77位のシータトークン(THETA)で、伸び率は15.72%を記録した。
続いて伸び率の2位は、時価総額122位のシビック(CVC)で伸び率は16.56%を記録した。取引価格は1CVC=20.68円となっている。
シビックは、ブロックチェーン上で簡単なID確認を実現することを目的に「SIP」というプラットフォームで用いられる通貨。GOOGLEやYahoo!など、サービスごとにそれぞれのアカウントとパスワードでログインする煩雑な作業を改善するために作られ、なおかつ安全・快適に、個人認証に適応することを目指して開発された。
仮想通貨市場は、先週末からの急落で、今年最安値の64万円台を割ることも危ぶまれたが、なんとか踏みとどまり反発。この2日で70万円台目前まで持ち直してきた。Mt.GOXの民事再生手続きが始まり、売り圧の警戒も減ったことで、この低迷ムードを持ち直したいところだ。