ビットコイン(BTC)は2日、70万円前後で推移。午後に一度70万円台を割ったもののその後回復し、現在の取引価格は70万1859円で前日から0.63%下落した(記事執筆時)。
イーサリアム(ETH)は、4万9821円で0.54%下落。ビットコインキャッシュ(BCH)は8万944円で1.73%下落。リップル(XRP)は50.68円と0.82%下落した。
仮想通貨市場は先週の停滞ムードから一転、週末に軒並み反発し急騰。この急上昇の背景には、仮想通貨取引所「BitMEX」のアーサー・ヘイズCEOが、米大手TV局CNBCのインタビューで、ビットコインの価格について18年末には最高で500万ドル(日本円で約550万円)になると強気な見解を示したことが要因とみられている。
6月25日以来、この1週間でビットコインは65万円から70万円のレンジ相場で取引されている。
この日、注目すべきニュースは先月22日に破産手続きの申し立てを中止し、民事再生手続きが決まったMt.GOXの再生計画案に進捗があったことだろう。債権者側の弁護団が、「来年6月まで」と期限を決めてビットコインでの弁済の提案を発表したことは、これまでMt.GOXの売り圧で、たびたび下げ相場となっていた仮想通貨市場にとっては好材料だ。
また本日は、コインマーケットキャップの上位100通貨のうち約8割が横ばいか下落傾向となったが、小幅な値動きで取引されている。
この日、コインマーケットキャップで最も伸びが大きいアルトコインは、時価総額27位のゼロエックス(0x/ZRX)で、伸び率は13.79%を記録した。取引価格は10x=95.68円とっている。
ゼロエックスは、イーサリアム上で発行されたアルトコインを交換するのを目的に開発された。ブロックチェーンの技術を使って、管理者のいない分散型取引所(DEX)において、高速かつ安い手数料で取引ができるのが特徴だ。
一方、大手取引所のバイナンスで、もっとも大きな伸びを示しているのも時価総額141位のポーエット(POE)で、伸び率は70.39%を記録した。取引価格は1 POE =2.74円となっている。
ポーエットは音楽や書籍のデジタル資産と所有権に関する情報(作成日、著作権等)をブロックチェーンの技術を用いて管理し、クリエイターのライセンスを保護する目的で開発された。ネットの普及により、著作権侵害のコンテンツが増える中、その対抗策としても注目されている。
仮想通貨市場は、週明けの本日は横ばいだが、前日の上がり分をキープしており回復傾向となっている。1月中旬頃から続く停滞ムードから約半年、投資家たちにとっては我慢の状況が続いているが、このまま昨年のように年末にかけて相場の上昇を期待したいところだ。