作家の平野啓一郎氏(43)が自身のツイッターで3年前からシリアで行方不明になっていたフリージャーナリストの安田純平さん(44)らしき男性の新映像が公開された件について言及した。
この件について菅官房長官は1日の会見で「邦人の安全確保というのは最大の責務であり、引き続き、さまざまな情報網を駆使して、全力で対応に努めております」とコメントしているが、平野氏は同日に自身のツイッターを更新し、「政府は決して見殺しにしてはいけない。今度こそ」とコメントした。
15年6月にアルカイダ系の武装組織に拘束されたと見られる安田さん。当時も政府は全力で対応に当たっていたが、安田さんの解放にはならず。さらに平野氏は続けて、「そして、毎度毎度の自己責任論を目の当たりにして、日本という国がつくづく嫌になる」と国民の安田さんへの態度についても苦言を呈していた。
このツイートに対し平野氏のツイッターには、「心から同意します!」「助けてあげたいですね」といった声のほか、「政府はこの方に何度も忠告をしていました。拘束されてから見殺しって言われても…」「これが自己責任じゃないとしたら自己責任って何なんだ」「政府は見殺しにしないために危ないところに行くな、と止めた。そんな日本政府をこの方は揶揄しています。日本政府がやることはもうない」という声も集まっていた。
拘束前、自身のツイッターに「日本政府を『自己責任なのだから口や手を出すな』と徹底批判しないといかん」と“何が起きても自己責任”といったことをつづっていた安田さん。国民の多くが安田さんと同じ考えを持っているようだ。