社民党副党首の福島みずほ議員(62)がツイッター上で核兵器禁止条約について言及した。
福島議員は、73回目となる原爆の日の翌日7日に自身のツイッターを更新。「核と人類は共存できません。全力で核なき世界を作っていくしかありません」として、核兵器のない平和な世界作りを訴えつつ、「核兵器禁止条約が発効することをこれまた全力で応援をしていく。なぜ唯一の戦争被爆国である日本が、条約を批准しないのか」と、2017年に国連会議で採択された核兵器禁止条約に参加しない日本政府の対応を批判した。
また福島議員は「広島県知事は核抑止論を批判しました。核抑止論は核なき世界と真逆のものです」と各地で高まる国際的緊張を前に、核抑止論の抑制力に疑問を呈した広島の湯崎英彦県知事(52)のあいさつを引き合いに出しつつ持論を展開していた。
しかし、この一連のツイートに福島議員のツイッターには「核兵器を批判したいなら核保有国に文句を言ってください」「唯一の戦争被爆国であるからこそ、日本がこれまで取り組んできたことがいまいち盛り込まていない核兵器禁止条約に不参加なんですよ」「核兵器禁止条約は核保有国が批准しないと意味がないんですよ」といった批判の声や呆れ声が集まっていた。
核兵器廃絶に取り組み、核兵器を持たないことを国際社会に誓約している日本。しかし、核兵器禁止条約について核保有国が参加していないことから、核保有国と非保有国の対立が深まることを懸念してこれまで核兵器禁止条約への不参加を貫いている。日本政府のこれまでの対応に賛同する声も多く見受けられた。