チェコ南東部、ズリーン州の都市ズリーン(Zlin)は、トーマシュ・バチャ(Tomáš Baťa)という靴職人が作った会社とともに大きく発展した町です。バチャは靴会社を成功させ、たくさんの人たちに仕事と住居を提供しました。
綿密な計画に従い、アパート・労働者の居住区・公共施設・高層ビルにいたるまでが、倹約と合理化と機能化の理念に基づいて建てられているため、建物がどれも同じような外観をしています。
このズリーン最大のコングレスホテルが「インターホテル モスクワ(Interhotel Moskva)」です。もちろん、このホテルもズリーンのほかの建物と同じような外観をしています。
コングレス(Congress)はコンベンション(Convention)と同義で、国際会議のことを表す言葉。つまり、国際会議のできる大きな会議室を併設したホテルをコングレスホテルというようです。
インターホテル モスクワには、シングルベッドルーム、ツインベッドルーム、ダブルベッドルーム、ビジネススイートの4タイプの客室があります。
宿泊料金の目安は、シングルベッドルームは朝食付きで1泊1,770コルナ(約8,850円)から、ツインベッドルーム、ダブルベッドルームは朝食付きで1泊1室(1人でも2人でも)1,980コルナ(約9,900円)から。
今回はシングルベッドルームに1泊したので、部屋の中の様子を詳しく紹介します。部屋の大きさは14㎡で、廊下が4㎡、バスルームが4㎡です。ベッドが90cm幅なので、部屋が広く感じます。
華美さはありませんが、シンプルで清潔。ビジネスでの宿泊が多いであろうホテルらしい、落ち着いた雰囲気です。
デスクは大きめで、スタンドライトや電源もあり、パソコンや書類を広げての作業がしやすいでしょう。もちろん、無料インターネットが利用できます。(Wi-FiおよびLAN接続)
どっしりと腰を降ろせる一人掛けのソファと丸テーブルは、簡単な飲食にちょうど良いです。
デスクの下には冷蔵庫(ミニバー)があります。
ミニバーの料金はコーラ35コルナ(約175円)、100%ジュース44コルナ(約220円)、ミネラルウォーター34コルナ(約170円)と良心的です。もちろん、街中のストアで買うほうが安いのは言うまでもありませんが。
バスルームにバスタブはなく、アクリルパネルで区切られたシャワーブースがありました。
ブースの中に折りたためる簡易イスが備わっており、座りながらでもシャワーを浴びられます。
洗面台とトイレはシンプルなもの。
チェコのホテルには珍しく、ボディ&ヘアシャンプー、バス&シャワージェル、石けんといったアメニティも揃っていました。ヨーロッパの多くのホテル同様、歯ブラシは用意されていないので、忘れずに持っていきましょう。
電気で管を温めてタオルを乾かす装置。夜に下着や靴下などを手洗いして掛けておかば、翌朝には乾いています。
ホテル モスクワの宿泊客は、館内のレストラン「ボヘミア」で朝食を取ることができます。
朝食はブッフェ形式で、品数はそこまで多くありませんが、スクランブルエッグ、ソーセージ、ハム、チーズ、サラダ、各種パン、フルーツ、ヨーグルト、コーヒーなどがありました。
私は利用しませんでしたが、館内にはロビーバー、ボウリングバー、チェコ料理レストラン、フィットネス、サウナ、ジャグジーバスなども備わっているそうです。
ホテル モスクワは、ズリーンの市内中心地やズリーン駅からも徒歩圏内なので、ビジネスや観光でチェコのズリーンを訪れるなら、とても便利なホテルだといえるでしょう。
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名称 Interhotel Moskva
住所 náměstí Práce 2512, 760 01 Zlín Czech Republic
電話 +420 577 561 111
Webサイト(英語) http://en.hotelmoskva.cz/
なお、ホテルモスクワから歩いて数分の場所に、ピルスナー・ウルケルの直営レストラン「ピルスナー・ウルケル・オリジナルレストラン」があります。チェコ料理とともにおいしいビールが飲めるので、ホテルモスクワに泊まる際はぜひ足を運んでみては。
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[取材協力:チェコ政府観光局]