絵柄やピクトグラムでルールなどをわかりやすく伝える標識。海外旅行をしていると、日本にはないようなユニークな標識に出会うことがあります。
今回は、イギリスで見かけたユニークな標識の数々をご紹介しましょう。
・ライオンに注意!?
ロンドンにあるランドマーク「トラファルガー広場(Trafalgar Square)」で見つけたこちらの標識。凛々しいライオンと落下する人が描かれています。
広場にそびえるネルソン提督像を取り囲むようにして鎮座する4頭のライオン。このライオンにまたがって写真を撮ろうとする人が絶えないため、落下などの事故を防ぐために設置された「ライオンに上ることを禁止する」標識です。
ところが、標識が設置され、警備員が巡回しているにも関わらず、ライオンにまたがり写真を撮る人の姿が絶えないので、残念ながらあまり効果がないようです。
・犬は抱えて
地下鉄のエスカレーター脇にあるのはテリア風のカワイイ犬を抱えた人のピクトグラムの標識。
ロンドン地下鉄では、犬が乗車しているのをよく見かけます。犬は日本のようにペット用のキャリーバッグやカートに入れなくても乗車できますが、犬の怪我を防ぐため、駅構内のエスカレーターには直接乗せず抱えなくてはいけないというルールになっています。(訓練を受けた盲導犬や警察犬はルール対象外)
時々抱えることができるのだろうか?と疑問に思うほど大きな犬を見かけることもありますが、そんな状況をフィーチャーした広告もあったりします。
・ロンドンに野生の鹿!?
ロンドン市内にあり、中心部からもすぐの繁華街や高級住宅街に隣接する広大な原生林「ハムステッド・ヒース(Hampstead Heath)」では、キツネやリス、ウサギなどの野生動物を見ることができます。
そんな自然豊かなハムステッド・ヒースを横切る道路に掲げられていたのは、なんと鹿の標識。
同地周辺で鹿を見かけたことは一度もありませんが、自然豊かなロンドンらしい標識といえます。
・クラウドサーフ禁止!
若者と音楽の街、カムデンにあるライブハウス「アンダーワールド(The Underworld Camden)」で見つけたのはステージからのダイブと、観客の上の人が転げ回るクラウドサーフ禁止の標識。
ロックの国イギリスでも怪我や事故を防ぐため、ライブハウスやコンサート会場でのこうした行為を禁止にしているところがあります。
・難解な道路標識
こちらはロンドン近郊の街にある道路標識。
イギリスに多く存在する「ラウンドアバウト」と呼ばれる環状交差点の中でも、イギリス人でもとまどってしまうという、通称「マジック・ラウンドアバウト」です。
通常のラウンドアバウトは、大きなサークルがひとつで、その輪を右周りの一方通行で走行し、それぞれの方向へ外れていきます。
こちらのマジック・ラウンドアバウトは、大きなメインのサークルに6つのミニサークルが付随しており、まるでお花のような標識になっています。
車はメインサークルに右回りに進入し、そのままメインサークルを右回りに走行するか、メインサークルに進入しつつすぐにミニサークルに対して右回り、メインに対しては左回りに走行するため、通常とは違い相互通行になっています。
イギリス国内でもマジック・ラウンドアバウトのは数は多くないので、旅行者が遭遇することはめったにないと思いますが、車を運転する機会があるならば覚えておくといいかも知れません。
自分の住む街では見かけないようなユニークな標識を見つけることも、旅の小さな楽しみのひとつにしてみてはいかが?
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