名古屋で安くておいしい”市場メシ”を食べられると口コミで評判の、熱田区の名古屋中央卸売市場内にある食堂「一力(いちりき)」。
営業時間は早朝4時40分~14:30で、早朝は市場関係者で賑わい、昼前には観光客やサラリーマンが行列を作ります。
入り口前の黒板には、「本日の煮魚定食(キンメダイ1,450円、キンキ1,150円)」「お刺身各種(まぐろ・たい・かんぱちなど)」「本日のおすすめ(あんこう唐揚げ、白エビかき揚げ、さより天など)」といったメニューが書かれていました。
10~15分ほど待って店内へ。店員さんの威勢の良い声が響く店内は満席で、相席が基本です。
お客さんには常連も多いようで、「今日は○○ないの~?」「売り切れちゃったんだわ」といった店員さんとのやりとりも聞こえてきました。
煮魚やお刺身にも心惹かれましたが、本日のお目当ては人気の穴子天丼。実は愛知県の知多半島は、鯛やフグ、穴子などが揚がる産地として有名なのです。
注文をとってくれた店員さんが「穴子天丼、一丁!」と大きな声を張り上げて厨房へ注文を伝えると、しばらくして熱々の穴子天丼が運ばれてきました。
丼からあふれでる穴子の天ぷらは、頭付きの大きなサイズのものが2尾。思わず笑ってしまうほどのボリュームです。衣の香ばしい香りとたれの甘辛い香りが漂ってきて食欲をそそります。
こんなに大きな穴子天ぷらが2尾のった天丼に、具だくさんのお味噌汁とお漬物がついて、1,000円でお釣りがくるとは、さすが、安くてウマい市場メシです。
さくさくの衣にかぶりつくと、中は柔らかいフワフワの身。たれの染みたご飯といっしょにかきこめば、口中においしさが広がります。こんなに豪快に穴子を食べたのは初めてかもしれません。
今回は穴子天丼で満腹になってしまい、ほかのものは食べられませんでしたが、気になったのは、何人かの常連と思しきお客さんがセルフサービスで取っていた日替わりランチ。
番号札1から1品、番号札2から1品、好きなものを取り、ライス、お味噌汁、お漬物をつけてセットにするようです。
番号札1には、あなご煮、魚卵煮、たい塩焼き、ぶり照り焼きなどが並びます。番号札2は野菜の煮物などの副菜です。
また、冷蔵ショーケースにはお刺身も並んでいました。卸売市場内の食堂ですから、毎朝新鮮なお刺身が手に入るのでしょう。
名古屋中央卸売市場は名古屋駅からは少し離れていますが(電車で1駅+徒歩15分)、「一力」へ来れば、活気あふれる店内で、安くてウマい市場メシを味わえるに違いありません。
人気メニューは昼前に売り切れてしまうことも多いそうなので、早めの時間がおすすめです。
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店名 一力(いちりき)
住所 愛知県名古屋市熱田区川並町2-22 名古屋中央卸売市場内
営業時間 4:40~14:30
定休日 日曜・祝日・市場休業日(主に水曜日)
アクセス 地下鉄名港線「日比野」駅下車、徒歩5分、JR・名鉄「金山」駅下車 徒歩15分