シリアと国境を接するトルコには、毎年シリアから多くの難民が流入しています。

シリアに帰ることが難しい彼らは、トルコ政府による難民キャンプで生活している場合もありますが、うまくいけばここ異国の地トルコで商売をはじめることもあります。

トルコ最大の都市イスタンブールにも、アラブ人コミュニティがある場所があります。イスタンブール旧市街のメトロのアクサライ駅やトラムのユスフパシャ駅、ハセキ駅付近は、下車して少し歩いてみればわかる通り、トルコ語のほかにアラビア文字の看板を掲げるお店がたくさんあります。飛び交う言葉も、トルコ語ではないこともしばしばあります。

そんなイスタンブールの「リトル・アラブ」地帯で見つけた、とっておきのシリアスイーツを食べることができるお店がSalloura oğlu(サッロウラ・オール)です。ハセキ駅から徒歩5分ほどのところにあり、トラムの線路沿いにあるのですぐに目につくお店です。

お店で働いているのはシリア人で、トルコにいながらも本格的なシリアスイーツを楽しむことができるのがウリです。メニューにはアラビア語以外にもトルコ語表記があり、店員さんもトルコ語以外に英語が話せる人もいるで安心です。

シリアスイーツ初心者でも挑戦しやすいのが、Halawet el Jibnという少しややこしい読み方のお菓子。

セモリナ粉とチーズで作られたほんのり黄色の生地に、たっぷりとクリームが巻かれている細長いお菓子で、食べるときは一本を6等分くらいにしてお皿に盛りつけてくれます。

シリアスイーツの特徴は、トルコスイーツよりも甘さが控えめなこと。見た目はかなりヘビーでボリュームがあるのですが、ほんのりレモンが効いたさっぱりとした味わいなので、一人前ぺろりと食べることができます。お菓子にはシロップがかかっているのですが、生地はまったくベトベトしておらず、チーズの繊維を感じることができるくらいあっさりとしています。

イスタンブールの主要な観光スポットからは少し離れたところにありますが、トルコスイーツにちょっと飽きたなぁ、変わったスイーツも食べてみたいな、というときにはぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

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名前 Salloura oğlu(サッロウラ・オール)
所在地 Turgut Özal Millet Caddesi 60 34093 Fatih İstanbul